先日、散歩の途中で見かけたブラックベリー。昨日の朝、その場所へもう一度行ってみると「お!すでに実が熟している」。
早速手持ちのpoo bag(犬のウンチを拾う時用の小さなビニール袋。専用のポシェットのようなものに入れ、リードに括りつけてあるのです)を使って、ちょっと気の早いブラックベリー狩りをすることにした。 規則(この場合はCountryside code)に厳密に従えば、イギリスでは本来は自然界にある植物は小さなベリーの一粒たりとも採って持ち帰ったりしてはいけないのだ。 ベテラン・ウォーカーのDさんに言わせれば Take only photographs, leave only footsteps (持ち帰るのは写真だけ。あとに残すのは足跡だけ.) と言うスローガン的なものもあるそうな。後半部分はもちろん、『(カントリーサイドでは)一切ゴミを落としていくな』という意です。 イギリス在住10数年の経験を振り返って考えると、このブラックベリーとエルダーフラワー(辞書には“ニワトコの実”とある。ニワトコなんて聞いたことないけど)に関しては、道路沿いで、パブリックパース沿いでと、シーズンになるとあちこちで実を採っている人々をみかける。 そして、彼らをとがめている人など一度も目撃したことはない。 とまあ前置きが長くなったけれど、ベリーを持ち帰って量ってみると、ん~これではジャムにするのはあまりに少な過ぎ。 都合よく、村のコープでケント産のブラックベリー・225g入りが1ポンド引きになっていた。これと混ぜれば問題なし。 早速ジャムを作ってみることにする。考えてみると、ブラックベリーのジャムを作るのは初めてかもしれない。甘さをチェックする為に一粒口に含むと顔が曲がりそうな強い酸味なので、いつもの私のジャム作りレシピより砂糖を増やし、果物の40%の砂糖を加え、30分ほど鍋に放置してから煮始める。 20分ほどで出来上がり。 他の果物よりも短時間でジャム状になるのは、ペクチンがそれだけ多いということかな? ひとまず、朝のうちに作っておいたスコーンと共に試食。 これは美味しいかった!! ワイルド・ブラックベリージャム。日本にいる両親は、時々自然食品を売りにくる女性からアメリカから輸入された物を買い求めていた。父と母が子供の頃“鬼いちご”と呼んでいた実に味が似ているそうで、「懐かしい味がする」とトーストにつけて食べていたのを思いだす。 遠い日本の家族を思いつつ、スコーンとジャムでお茶をするのだった。 Top▲ |
by mini_robin
| 2008-07-25 23:22
| キッチン
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by Animal Skin |
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