Nap and Walking
2010-01-14T00:20:40+09:00
mini_robin
英国オックスフォードシャーでグレイハウンドと暮らす日々
Excite Blog
食糧難を乗り切る?
http://oldcottage.exblog.jp/12665534/
2010-01-14T00:19:00+09:00
2010-01-14T00:20:40+09:00
2010-01-14T00:19:41+09:00
mini_robin
キッチン
イギリスの記録的寒波はようやく終盤を迎えつつあるよう。
今日はこの周辺も朝からかなりの降雪があったのだけれど、週末の天気予報(イギリス南東部)は晴れ。
最高気温もなんと7度と予想されている。フレ~イ!
村周辺の道路も歩道を除けば全面開通!
歩道は塞ぐは辺りを散らかすわで、大混乱の素となっていたゴミの山も今朝になってようやく姿を消した。
これで生活はすべて元通り、と言いたいところだけれど、明らかにこの“大寒波”が残した影響があちこちに出始めているようだ。
一番身近にそれを感じるのは、やはり食料品。
すでに『葉物やキャベツ類への大打撃』のニュースが聞かれているし、昨日村の野菜マーケットでもその手のものは明らかに品薄だった。
店主のAさんによれば「私はいくつか仕入れ元があるから、まったくストックが無くなるってことはないんだけど、値段が上がるのは仕方ないわね。でも、何よりもファーマーが受けた被害を考えると本当につらいわよねえ」と話していた。
我が家のこの1週間の食生活を振り返ると、明らかに“彩り”を失っている。
偶然、夫が日曜から出張中で独り暮らしだったこともあり、毎日缶詰とパスタだの、チーズとトマトソースだけのピザだの、というイギリス風に言えば『store cupboard food』(食器戸棚の中にある保存食をベースにしたメニュー)を食す日々だった。
ふと思って検索してみると、こういう風に結構バラエティに富んだカップボード・レシピが出てくるのだけど、これを見る限り「なんだ。普通のイギリス人家庭で毎日食べているようなものばかりじゃない」という気がしてくる。つまり、それだけイギリス人はこの手の缶詰・瓶詰め・冷凍食材に頼った食生活を展開しているということなのだけど。
生鮮食料品が無い分、久しぶりにベイキングなどをしてみた。
寒波に突入する前に粉類はたっぷりストックしておいたし、乳製品も生協に一日2回偵察に行くという“作戦”のお陰で品薄な牛乳もしっかり買いだめ。
卵は徒歩15分の隣村で生産(?)された物が週3回野菜マーケットで販売されるので、道路事情に関わらず入手可能。
で、今回はソーダブレッドを焼いてみた。
実はこれ、堀井和子さんのレシピがオリジナルで「田舎風ベイキングパウダーのパン」というもの。
ふつうのソーダブレッドよりも出来上がりの生地が軽くて、冷凍→解凍のプロセスを経ても美味しく食べられる、という点で最近のお気に入りなのだ。
ただ、レシピ通りだとベイキングパウダーの多さのせいで口の中になんとなく苦みが残るのが問題。そこでちょっとアレンジを加えて何度か焼いて「うん、これなら美味しい」と思えるレシピに辿りついたというもの。
ある日のお昼にはチーズと共に。
翌日のお昼には、冷凍しておいたのをトーストしてニンジンのスープと一緒に。
考えてみると、この5日間で食べた新鮮野菜はこのニンジンと玉ねぎ(エシャロット・赤玉ねぎ)、そして芽キャベツだけだった。どれも先週末に慌てて買いこんで置いたものだ。
あとは、すべてcupboardものだったわけで、それでも特に「なんだか貧しい食生活だなあ」と感じることもなく日々を送っていた私。確実にイギリス人化している.....。
ふと外を見ると、また雪がちらつき始めた。
さて今夜は何を食べようか。
ピザ生地の残りとオリーブでフォカッチアにでもしようかな。
美味しい赤ワインを添えれば、寂しい献立もパっと華やぐことでしょう...?
ふむふむ、ソーダブレッド。
ちょっとお味見。
もうちょっとおくれよぉ~!
きゃ~!う、まぁ~い!!
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フローズン・ブリテン
http://oldcottage.exblog.jp/12643504/
2010-01-10T02:26:50+09:00
2010-01-10T02:26:58+09:00
2010-01-10T02:26:58+09:00
mini_robin
英国事情
→1月7日のイギリス、サテライト写真。(提供BBC) 真冬日(日中の気温が零度以下になる日のこと)が毎日のように続き、雪もほぼ一日おきくらいにぱらぱらと降り続いている。
村周辺の道路状況が悪いのか、それともシステム自体が混乱しているのか、火曜日に回収されるはずのゴミの山はそのまま。
年末からの“持ち越し分”のせいで、あちこちで蓋が閉まらないゴミ箱からのおこぼれが路上に散らばり、なんだかスラムみたいなのだ。
秋~春にはフットボール、夏はクリケットに使われるグランドもこの通り↓。
更に村の住人達の恐怖心を煽っているのが、唯一のスーパーである生協の棚が日に日に空っぽになり、それが何時までたっても満たされないという事実。
噂によると、昨日の朝8時頃に入荷した牛乳は昼前にはぜーんぶ消え去り、今朝夫を偵察にやった結果によると「生鮮食品も乳製品も何もかも空っぽだった」とのこと。
缶詰やトイレットペーパーの類も底をつき始めているらしく、これでは“自然災害下の緊急事態”ではないですか。
小・中学校&保育園はすでに3日間閉鎖されている↓。
小規模の店ではあるけれど、この村を中心その周辺の村々を少なく見積もっても100世帯以上はこの店に頼っているんだから、もう少し事前に準備するとかできないのだろうか?
24時間まったく在庫無しって、21世紀のこの世の中でちょっと許されないんじゃないの!?とだんだん私も落ち着かなくなってくる。
それにしても、これほど寒さが厳しくなって、おまけにこれほど長引くと知っていたら、日本に居る間にもっと防寒用品を買いこんできたのになあ~と後悔しきりである。
日本滞在中に「わー、こんな物も、あんな物もあるぅ!!」とすっかり舞い上がって“ハイテク防寒下着”をある程度買いこんではきたのだけど、心の中でいつも「いやちょっと待て。一体イギリスで何カ月これが必要になる?2月の声を聞けばもう春じゃないですか」と、もう一人の私の声がして、控えめに最低限必要な分だけの購入に留まったのだった。
そんな貴重な防寒用品を使いまわしつつ、散歩のたびに『上6枚、下3枚』という風にありったけの重ね着して生活している日々である。
先日、散歩の途中で久しぶりに会ったGさん(60歳。ウォーキングクラブを通じて知り合った人)も、「着替えにやたら時間がかかるから、犬が待ちくたびれちゃって“ちょっとぉ、まだ準備できないの!”と言う風にせかすのよねえ」と話していたっけ。
まったくその通りなのだから、笑っちゃうけど面倒くさいったらない。
この超冬型の天気のおかげで、あのどよーんとした灰色の冬空からずいぶんご無沙汰しているけれど、それでもそろそろ足元を気にしながらソロソロと歩くのも、重ね着で汗だくになるのもくたびれてきた。
「冬はなんたってあのピリピリする冷気を頬に感じるのがいいのよ」といつもは豪語している私だけれど、今年はちょっと「もうお腹いっぱいですから」の気分。
半袖で丁度いいくらいの温度で、まぶしい太陽に目を細めつつ戸外を歩ける日が来るのを、今から首をながーくして待つ私なのだった。
真っ白~。
どこも真っ白~。
みんなどこ行ったのかな?
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大雪警報発令中
http://oldcottage.exblog.jp/12626851/
2010-01-07T02:05:00+09:00
2010-01-07T02:05:13+09:00
2010-01-07T02:05:13+09:00
mini_robin
イギリスの自然
空港閉鎖、高速道路閉鎖、列車は停まり、何処にも行けませーん。
昼に配達されるはずの食料品は、夕方に5時になってもまだ届かず。
冷蔵庫を開けると、声がこだまするくらい物が無い。
村の生協の棚は、昨日の午後にはすでに“パニック買い”のために空っぽ。
でも、雪道ですれ違う人々の表情はニコニコ顔なのが不思議。
大人も子供も突然の“イベント”を楽しんでいるみたいなのだ。
で、我が家にも突然の大雪に狂気している誰かさんがいた.....。
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Life goes on....
http://oldcottage.exblog.jp/12620416/
2010-01-05T23:50:00+09:00
2010-01-06T00:06:30+09:00
2010-01-05T23:50:40+09:00
mini_robin
飼い主日記
しばらくブログを休止していましたが、年も変わったことだし気持ちを切り替えてまた細々とブログを続けて行こうと思い立ったところです。
昨年の12月中旬から、色々考え抜いた末に日本に一時帰国していたのです。
10日ほどの滞在でしたが、心身ともにすっかり消耗してしまい、イギリスに戻って来てからほぼ半病人のような毎日を送っていました。
体調の悪さもブログ休止のひとつの理由だったのですが、日本へ旅立つ前までのあらゆる悩み・不安、そしてある種の恐怖のような感情が、日本へ行き家族と時間を過ごすことで解決するだろうなあと期待していたはずなのに、解決どころか更に深く重く自分に圧し掛かって来る結果になって、正直自分でも混乱していたのです。
詳しい内容はあえてこの場では公表しませんが、「人間同士が本当に理解しあうのって、なんて難しいことなんだろう」という、漠然とした気持ちのようなもの。そして、(これは100%個人的感傷だと断っておきますが)家族愛とか夫婦愛と言うのは、現在の日本社会では『便利でハイテクな暮らしを維持することや経済的充足感』よりも軽く置かれているのじゃないだろうか?という気がしてなりませんでした。
ひとまず、ふつうの日常生活が送れる程度に気力・食欲・体力を取り戻したのは2009年も終わりの頃。
恐る恐る家から一歩踏み出し、30分ほど村の中で用事を足していると次々と顔見知りに出会い、日本での10日間で他人と交わした会話数を大幅に上回るコミュニケーションをしている自分を省みて、なんだか奇妙な気分になりました。
「ああ、私にとっての“Home”はもうここにしかないんだなあ」としみじみした気持ちになっていました。
私がイギリスに戻った日以来、記録的な寒波が続いていて、今年はいつも以上に春が待ち遠しいなあと感じます。でも、春が来る頃のことを想像すると、決して心躍る事ばかりではないのも十分承知しているし。
それでもあえて、“いいこと・うれしかったこと”に殊更スポットライトを当てる毎日にしよう、と言うのが今年の私の豊富&願いです。
この一年もよろしくお願いします。
昨年、一番悩んでいた時に書いたブログに(すでに記事は非公開にしました)コメントを残してくださった方々に改めてお礼を言います。
たぶん、ああいう風に間接的に“誰かの声”によって背中を押してもらえないと、きっといつまでも悩み続け、決心がつかぬまま時間が過ぎていたかもしれません。
あの時、勇気を与えてもらって本当に感謝しています。
この時期に父と過ごす時間が持てて本当に良かった、出来るだけの事はしたんだな、という気持ちになれたから。
どうもありがとうございました。
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生きていると色々な事が起きる
http://oldcottage.exblog.jp/12355269/
2009-11-20T00:17:39+09:00
2009-11-20T00:17:46+09:00
2009-11-20T00:17:46+09:00
mini_robin
飼い主日記
40数年も生きていれば色々な目に遭うし、外国暮らしという環境も手伝って人間関係や家族関係については、かなり柔軟で縦横無尽な考え方ができるつもりでいたけれど、人間の心と言うのはそう簡単に“理屈”だけじゃ乗り越えられない出来事(過去のエピソードなど)・思い(憎悪、愛情、諍いなど)が複雑にからみあっているものなのだなあと、しんとした気持ちでいるmini_robinです。
本題に入る前に、前回のブログにコメントを寄せて下さった方には、返事が遅れてごめんなさい。
すでに時間が経ってしまったので、この記事でご返事に代えさせてください。
英国暮らしの15年余り、“プチ鬱”のような物を何度も経験したけれど、現実にこの1週間を通り過ぎてきた自分の精神状態を振り返ると、今までのプチ鬱はいかに“対処可能”な軽度のものだったのかと改めて思った。
本当に精神的にギリギリの状態になると言うのは、「これはこうすれば、少し楽になれる」などという風には転換できないタイプのものなのだ。
自分の出来る限りの範囲で、なんとか『まともな状態』を保とうと心掛けて過ごした1週間ではあったけれど、「頑張れ、自分!」とカラ元気を出すのも、やはり限度があるものなんですね。
昨日の時点では、すでに精神的にはかなり落ち着いて普段の自分の生活を取り戻しつつあるなあと思っていた。
断続的に寝不足の日々で体はきつかったのだけど、気分転換とどうしても必要な買い物があって午後遅くにオックスフォードに出かけた。
バスに乗って10分もたたないうちに、ものすごく気分が悪い。
「車に酔ったかな」と思いつつ、街へ出て歩き出せばシャキっとするだろうと1時間の道のりを我慢したのだけど、どうにも気持ちが悪くて仕方ない。
街の通りの人混みや店の中にぎっしり並ぶ商品などを見たら、更に症状が悪化。
四方から大きな壁がド~っと自分に向かって圧し掛かってくるような気がしてきて、冷や汗が出てくる。気持ちの悪さは更に強くなるばかり。
実はこの症状、鬱に悩む人のフォーラムか何かで「“その時”どういう症状が現れるか」と言うような内容のもとで読んだ記憶があったのだ。だから、すぐさま「これはひょっとして....」と気がついた。
ひと通りの少ない裏通りを通ってお気に入りの北欧雑貨の店に飛び込んで、ゆっくりと呼吸をしながら店内の“癒し系”的な北欧グッズを眺めているうちに、だんだん気分が落ち着いてきた。
今の自分に必要なのは、家の中に籠って悩んだり悲しんだりしている自分から、外に出かけて気持ちを切り替えること!と言うつもりだったのだけど、そんなわけで用事だけをダッシュで済ませてすぐに帰りのバスに乗った。
『時間が解決する』とか言うけど、今の自分はひとまず無理をしないで少しエゴイストになって自分をいたわってやることかもしれないなあと、少しづつ思えるようになってきた。数日前までは、そういう考えに至る事自体にものすごく後ろめたさがあったのだ。
「こんな事をしている場合じゃないのに。もっと何か手助けになれるはずなのに。何かしなくてわ!」と情報を集めそれを読み尽し、毎日日本に2時間くらい国際電話を掛け、夜は夜でその時の会話を思い出したりこれからの事を考えて眠れなくなったり、という日々だった。
精神の健康を保つ為にと始めたヨガだったけれど、この1週間はとてもそういう気にはなれなかった。
あれほど毎週欠かさず出ていたエクササイズ・クラスも休止。
唯一残ったのが、どんな天気であろうともパールと散歩に出かけることだった。不思議なことに、一番精神的につらかった時、足元も良く見えないほど暗くなった時間を選んで、吹きすさぶ雨と風の中をパールと歩いてみた。それで随分気持ちが落ち着いた。
もう一つは香り。
ここのところ、オンラインでの注文が面倒に感じてお店で買えるもので間に合わせていたのだけど、“身の回りの小さなものに気に入りのもの”と言う気持ちから、ちょっとリサーチして新しい石けんを買ってみた。
品物が届いて箱を開けた途端、なんとも言えない良い芳香。
クリスマス向けのオレンジ&クローブの香りだった。
この香りの組み合わせは、イギリスではこの時期典型的なクリスマスの香りとしてポプリや室内用のフレグランスによく使われているブレンドだけれど、なんとなく“甘ったるくて子供向け”という偏見を持っていた。
以前、リフレクソロジストの友人Jが『リラックスにはオレンジがいいよ』と薦めていたし、調べてみるとクローブは心の疲労に効果があるとか。
特にここの石鹸は、石けんそれ自体の香りがとても控えめ。けれど、実際に使ってみるとちゃんと掌にもほのかな香りが残るのがいいところ。
更に、昨日のお出かけでニールズヤードのブレンドオイルも買ってきた。
人気の高いお店だけれど、私は個人的にあまり評価してない会社なのだけど(特にスキンケア商品)、『溺れる者は藁をもつかむ』の心境でもって、冒頭で書いたような状態でふらふらとお店に入り、ブレンドオイルをいくつか試しに嗅いでみた。
このvitalityブレンドを鼻に近付けた途端、サーっと血液が巡るというか気が巡っていくような感覚がはっきりと感じられた。で、すぐさまお買い上げ。
早速、今日は朝からこのオイルを焚いているところ。
最後に、精神面が弱ると当然体力も弱ってくるわけで、風邪をひかないようにと以前から目をつけていたホットウォーター・ボトル(湯たんぽ)を買った。ご覧の通り、北欧ものです。
フィンランド産で、内部のボトルはドイツ製らしく、いかにも『安全・安心・高品質』という感じ。
昨夜早速試してみると、ほ~んとに快適なのだ。お陰で、数日ぶりにまともな眠りを得ることが出来ました。
この先3週間以内に日本帰国となりそうなので、ブログ更新もちょっと休みがちになりそうです。
でも、何かを書こうと言う気持ちになれるのは、まだまだ大丈夫な証拠だと思うので、短くても内容がイマイチでも、ちょこちょこと更新していく予定ですので、お付き合いくださいませ。
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自分を元気づけるご飯
http://oldcottage.exblog.jp/12308979/
2009-11-12T02:15:05+09:00
2009-11-12T02:15:14+09:00
2009-11-12T02:15:14+09:00
mini_robin
キッチン
詳しい説明は避けるけれど、身内でシリアスな心配事が起きていて、気がつくとぼんやりとコンピューターの画面を見つめたままで時間が過ぎているような日々だったのだ。
「何か気がかりなことがあって、何も手につかない」と言うのは、本当にその通りなんだなあとしみじみ感じたりしている。
夫は先週末から東南アジアへの出張で、1週間以上の不在。
そんな訳で、パールは夕方になると「今日はお父さんが帰ってくるかな」とでも言うように、ドアの方をじっと見つめては「プフ~...」と変なため息をついたりしている。
私の方もそういう訳で精神的にかなり不安定な毎日で、我が家は珍しくかなり陰気なムードに浸っている。
火曜の朝、いつものようにパールを散歩に連れ出すと、30分も歩かないうちにズシンとしたとてつもない疲労感がやって来た。
ドッグ・ウォーキングがしんどく感じる。
これはつまり、私にとっての赤信号サインなのだ。
たとえ心配事がどれほど大きな物でも、自分が体調を崩していては誰の助けにもならない。
なんにもしたくない気分となんとか格闘して、しっかり栄養の摂れる夕食を作ることにした。
私が『活力の素となる食材』と考える時、たいてい豚肉を選ぶ。
肉をほとんど食べない上、肉特有の食感が苦手なので、しっかり煮込んで肉そのものの味も形もあまり分からないくらいになったもの。そして、好みのトマト味やハーブをたっぷり使った味付け。
これが私の定番豚肉メニューのルールだ。
村の肉屋で「ポークチョップ一枚!赤身の多いのをね」と言うとこれを選んでくれた。約400g
ポークチョップは基本的に骨付きなので(矢印)、このくらいの量になる。
特に今回は、何か気分的に「お、これって作ってみたい!」と感じられるようなものを選ぶことにした。
それは、ロールキャベツ。
恥ずかしながら、ロールキャベツってほとんど作った経験ないんですよね。
なぜか料理好き&料理得意の母が、ロールキャベツをあまり食卓に登場させなかったからなのだけど(基本的に、私の実家では挽肉料理自体あまり人気がなかった)。
レシピを検索してみると、結構な量のパン粉が含まれているのを発見。
パン粉なんてもんはイギリスには無いし、わざわざその為にパンを買ってくる気もないので、“パン粉なしレシピ”を探すと、ここに一つだけありました。
これなら、普通のポークチョップをバッシバッシと叩いて薄くすれば良いだけだから、下準備も簡単。
さて、肝心のキャベツはどうするか?
以前のブログで、キャベツについては散々語ったのですでに「はは~ん」と気付かれた方もいるかもしれない。
イギリスの、文字通り“煮ても焼いても食えない”キャベツ。これを丸ごとわざわざ一人用の夕食に買うと言うのが、どうにも納得いかない。
野菜マーケットに並んだ、赤ちゃんの頭くらいの大きさの3種類のキャベツの前でしばらく悩んでから、オーナーのAさんにアドバイスを求めてみた。
私:「こういう感じの料理を作るんだけど(ロールキャベツ風のレシピは料理本でもほとんど見かけないので)、どのタイプのキャベツが適していると思う?」
Aさん:「(ウ~ンっと唸ってから)そういう料理に使えるかどうか分からないけど、キャベツ丸ごと買うよりも良いだろうし、味は芽キャベツそのものだから、それを試してみたら」
と、指差したのが、Brussels sprouts(芽キャベツ)の隣の箱に入ったsprout topだった。
この野菜、私は聞いたことも見たこともなかったのだけど、芽キャベツの一番上の部分らしい。
芽キャベツって、栽培されているの見た事あります?
ちょっとした苗木のような茎の周りに、まるでしがみつくかのように芽キャベツが“生えている”のです。
これが、アロットメントにニョキニョキと並んでいる光景を初めて見かけた時、正直ギョっとした。視覚的に、結構グロテスクなのだ。
で、その“芽キャベツ・タワー”の上には、このややもっさりとした形状のミニ・キャベツみたいなものがくっついているという訳です。
野菜って、なんて面白いのだろう。
上↑の葉っぱをはいでいくと、中に現れるのがこれです。ベイビー・サイズの芽キャベツがくっ付いているのがなんともいじらしい気がするのだけど。
さて、これをあえて下茹でせずに薄くした豚肉を巻いて、ふと思いついて軽く表面を焼きつけてからトマト味で煮込んでみた。
ルクルーゼの鍋で作ったので、1時間煮ては午後の散歩に出かけ、戻って来てまた火を入れ、30分煮てから今度はお風呂に入り、食べる前に再度30分くらい煮込む、という感じで気長に調理してみた。
で、お味なんですが、蓋を開けた時点で「う、これは美味そ~う!」と足踏みしたくらい。
ちょっと、トマト味が強過ぎ?という気もするけれど、お肉はほろほろに煮崩れてとても美味しくできた。
ただ、このsprout topなのだけど、奇妙な歯ごたえが残っているのは否めない。
独特のキャベツ臭さはまったくないのだけど、ちょっと独特な食感がある。だから「お口の中でとろけるぅ~!」みたいな感動は無し。
その分、形が崩れないでお肉を包み込んでいてくれるのだけど、野菜としての美味しさと言う点ではあまり好みの食感ではなかったかもしれない。
上手く言えないけど、なんとなく見た目も“菜っ葉”と言う風で、これはむしろ細かく刻んで野沢菜みたいでもして食べるしかないんじゃない?という気がするのだけど。
この夜は、勢い余って紅茶入りショートブレッドも作ってしまった。
こうやって、些細なことで自分の気持ちを盛り上げつつ、ひとまず「週末まで持ちこたえるぞ、私!」と思っているところです。
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ベーグルとマフィンの幸せ
http://oldcottage.exblog.jp/12271689/
2009-11-06T02:23:00+09:00
2009-11-06T02:25:09+09:00
2009-11-06T02:23:38+09:00
mini_robin
キッチン
今週は、なんだかさえない天気ばかり。
雨が降ったり止んだりの繰り返しなので、午後になるとヒヤリとした冷気が床から伝わってくる。
本当に日一日と冬に近づいているんだなあ、と実感している今日この頃です。
でも、こういう天気こそベイキングにはもってこい!
本格的な冬が始まる前に、庭の植物達の片づけ&冬超え準備などをするべきなのだけど、「雨で濡れていると作業がしづらいから」と言う都合のよい理由を見つけては、キッチンで時間を過ごしている。
さて、前回の予告通りベーグルを焼いてみた。
読むたびにその美味しいそうなお菓子やパンの写真で、いつも元気(&食欲)をもらっているsugar toothさんの旧ブログを見ていたら、かぼちゃのベーグルを見かけた。
以前、あるレシピを使ってかぼちゃのベーグルを焼いたら“色が黄色い以外に、これといって特徴のない”ベーグルが出来上がって随分がっかりした。
で、彼女のブログのそれは“粉に対して半分の量のかぼちゃ”と書かれていたので、それに近いレシピをcookpadで探してみたのだ。
かぼちゃのスコーン用に、つぶしたsquashをしっかり冷凍保存してあるので、準備は簡単。
配合のせいなのか、捏ねる作業にちょっと苦労したけど、その苦労の甲斐がありましたよ。
私の標準では、このベーグルは10点満点中9.5くらいつけても良いと思う。
かぼちゃの風味がふっと香って、噛むとムッチリ・モッチリのベーグル。
翌日、トーストしてオーガニックバターをたっぷり塗って、更にさっと焼き目をつけてから、最近購入した『生姜入りマーマレード』をのっけて食べる。
ふふ~ん。これは美味しい。
このマーマレード。生姜の部分を食べると強烈にピリっとくる“大人向け”の味。
寒い日には体が温まるかもしれない。
もう一つは、アップルマフィン。
これは、失敗りんごジャムをリサイクルするために作ってみた。
ちなみに、レシピはバターと砂糖を混ぜてから卵を加え、粉を加えるという、ごく一般的な『日本式マフィン』のレシピ。
何時も思うのだけど、『西洋式(?)のマフィン』のレシピは粉は粉で混ぜ、そこに液体(溶かしバター又はオイル、それに卵に牛乳など)を一気に加え、“適当に”全体を混ぜてから焼くスタイルだけど、私は絶対に日本方式に投票したい。
たしかに、“正統派”ではないし、むしろカップケーキと呼ぶべきなのだろうけど、でも美味しければいいじゃないか!
と言うわけで、この『ダメなりんごジャムで作ったマフィン』。
瓢箪から駒とはまさにこの事。
今まで作ったマフィンの中でも、かなり上等な出来上がり。
正直言って、生のりんごをそのまま焼きこんだ物より、生地がしっとりとして私はこっちの方がずっと気にいった。
果物の量が多いせいなのか、日本式レシピのマフィンにありがちなバターのしつこさも無いし。
夫の朝食に出すついでに、自分用に1個解凍しておく。
で、パールとの散歩が済むと、ティーバックではなくてちゃんと茶葉から作る紅茶を淹れて、このマフィンを味わうわけです。
あ~、やっぱり手作りのお菓子の美味しさって、何物にも代えがたい幸福感がありますね。
幸せは...
一人占めしないで.....
私にも分けてぇ~!!]]>
もう一度、りんごジャム
http://oldcottage.exblog.jp/12253096/
2009-11-03T06:47:00+09:00
2009-11-03T16:43:53+09:00
2009-11-03T06:47:33+09:00
mini_robin
キッチン
いくつかの失敗作にもめげず、mini_robinのクッキング・フレンジー(料理大合戦)は今週もまだ続きます。
病気の後に消化の良いおかゆを食べるみたいに、「めげていた気持ちにやさしい物を」と思い、再度りんごジャムを作ってみることにした。
今回はイギリスで一番人気&一番豊富な種コックス・アップルを使用。
念のためにマーケット・オーナーのAさんに「ジャムを作るつもりなんだけど、一番適したタイプはどれだと思う?」と聞くと、予想通り料理用りんごとして一年中出回っているbramleyを薦められた。
正直言って、個人的にはこのりんごがあまり好みじゃない。
料理用と用途を限っているとは言え、りんごらしい芳香は一切なし。
おまけに、渋みに近いほどの酸味。(だから、間違って生で食べるとひどい目にあう)
砂糖をたっぷり使う必要があると言うのも、なんだか不健康な感じ。
子供の頃から“ひねくれていて可愛げがない”と批判され続けてきた私としては、ここはやはりあえて別の選択肢を選んでみたくなるもの。
何しろ、今回はあの有元葉子さんのレシピを参考にするので、「きっと上手く行くって!有元さんのレシピなんだから」という強気もある。
ひとまず、3個だけで作ってみる。
私流アレンジで、クローブとカルダモンを風味付けに加え、今回は果肉が全部煮崩れるまでしっかり煮てみた。
このレシピはかなり多めのレモン汁が入るのだけど、ひと匙試食すると「お、美味しいぃ~!」。
翌朝、ヨーグルトに混ぜて食べてみる。
食感も完璧。味もよし。ほのかなスパイスもアクセントになって大成功!!
やっほ~!
ジャム作りには向かない種を使っただけに、喜びもひとしおである。
なんだか、十数年前にモントリオール↑写真提供 by google に語学留学していた頃をふと思い出す。
秋になると、キッチンでは下宿先の誰かが大量にりんごを買ってきては煮りんごを作る。その香りに触発されて、また別の誰かが煮りんごを作る...。
そんな風にして秋から冬にかけての下宿先のキッチンには、りんごを煮る香りが漂っていた。
ヨーグルトと煮りんごは朝食のテーブルの定番だったのだ。
あの頃の暮らしを思い返すと、食生活もかなり適当だったにもかかわらずほとんど病気もせず、6カ月の留学生活(マイナス38℃なんていう気候も体験しつつ)を送っていた。
「あれは実は日々のりんごパワーのお陰だったのかもしれないなぁ」とふと思ったりする単純な私である。
これで勢いがついて、土曜の夜には夫が外泊していたこともあり、夜の10時近くからごそごそとクッキーを焼き始めた。
先週の土曜と言えば、はもちろんハロウィーンの夜。
小さな村とは言え、年々パブや集会場などを使ってハロウィーン・パーティーが開催され、その騒ぎぶりも年ごとにエスカレートしている気がする。
おかげで、村のメインストリートに住んでいると、真夜中過ぎまで酔っ払いの騒ぐ声やら“気の早い”花火の騒音などに悩まされることになる。
どうせ眠れないならクッキーでも焼くか、と考えたわけなのです。
生地を長く寝かせる必要がなくて、比較的バターの量も少なめなレシピを探した結果、これを試してみた。
いつものように勝手にアレンジを加えて、オートミールとアールグレーの茶葉を足してみる。
たぶん、それが一因だと思うのだけど、口溶けがイマイチ悪かったかも。
でも、お茶と一緒に手軽につまめる物が作りたかったので、まあ良しとする。
なにしろ、あっと言う間に出来てしまうのだから。
次回は、お昼用に久しぶりにベーグルを焼いてみたい。
毎度のことだけれど、ベーグルはいつも「悪くないけどなんか物足りない」という気分なので、そろそろ「これは美味い!!」と膝をポンと打ちたくなるようなものを仕上げたいなあと思っているのだけれど......。
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上手くいかないこともある
http://oldcottage.exblog.jp/12239827/
2009-11-01T03:01:12+09:00
2009-11-01T03:01:04+09:00
2009-11-01T03:01:04+09:00
mini_robin
キッチン
あの気持ちの高まり。
お菓子作りやパン作りの好きな人なら、きっと分かってもらえるはず。
そして、いざ作ってみたレシピがまったく予想外だった時の無念さ...。
これまた覚えのある方も多いはず。
久しぶりに「なんだよ~、これぇ~!!」というディサポイントメントを味わったばかりの私です。
問題のケーキは皮肉にも『キムズ・デリシャス・アップル・アンド・ピーカン・ケーキ』なんて名つけられている。
オーストラリアの某料理研究家のレシピブックからなのだけど、キムさんという彼女の友人が発案したという“美味しい”ケーキは、正直言って粉とナッツと果物の比率のバランスが悪い、なんだか得体のしれないものだった。
ケーキでもないし、ビスケットでもない。
敷いて言えばクランブルの出来そこないと言う風のこのケーキ。
焼き立てを試食した時は「ふーん。変わっているけど、こういうのもありなんだな」と感じたけれど、食べ進むうちにどうにも疑惑が渦巻いてくる。
だいたい、見た目が悪いケーキって許せないと思いませんか?
ケーキなんて純粋に楽しみの為の食べ物なんだから、見た目が悪くてどうする?!
種明かしをすると、なぜかこのレシピには写真が省かれている。
やはり制作側も「このケーキのルックスでは、読者は作る気なくすかも」という予感があったのではないだろうか...。
自分が作ったケーキやパンは、何があっても捨てる気にはなれないので、ひとまず小分けして冷凍した。
とてつもなく空腹で何も残ってない時なら、食べる気になるかもしれないし。
ちなみに、ダメもとでグリークヨーグルト↑を添えてプディング(注:プリンを意味するのではなくて、イギリスではちょっと温めてカスタードクリームや生クリームをとぷとぷとかけて食べるタイプのケーキ類はこう呼ぶのです)風にして食べてみたら、ちょっとだけマシになった。
生地の食感の悪さが、ヨーグルトのクリーミーさで覆い隠されると言うか。
でも、失敗は失敗。
久々にちょっと落ち込んだ。
わざわざ多めに買い込んだりんごが余ってしまったのだけど、この失敗にめげて他のレシピを試す気力がすっかり失せてしまった。
仕方なくりんごジャムを煮てみる。
cookpadで比較的人気の高いりんごジャムのレシピ(ここ数年、ジャムは良く作っていたけれど、りんごジャムだけは未経験だったので)を参考にしたのに、またまた「これって、なんか美味しくな~い」という代物ができあがった。
甘みと酸味のバランスは悪くないのだけど、食感がどうにもダメ。
果肉が9割程度煮崩れるくらいに煮込んだつもりなのだけど、テキスチャーがどうにもモサモサしている。
朝食にヨーグルトに混ぜて食べても、その舌触りの悪さがどうにも気になってちっとも美味しく食べられない。
こんなに立て続けに失敗作を作るなんて、何年ぶりだろうか。
更にドスンと落ち込んでしまった」。
ところが、どん底で灯りを見たと言うかなんと言うか。
他人に恥をさらしてしまうのだけど、ちょっとお互いの家族の事で夫とシリアスな口論をしてしまい、数日間険悪ムードが続いている我が家。
で、気分転換に金曜日にオックスフォードへお出かけした。
この町は一年中たいてい混雑しているのだけど、丁度タームホリデー中と言う事でカフェ・お食事処はどこもかしこも大混雑。お昼時でもないのに行列が出来ていたり、いつも立ち寄るコーヒースタンドもべーカリーもすっかり品薄状態。
帰りのバスを捕まえる直前にどうにもお腹が空いてきたので、バス停のすぐ傍の某サンドイッチの店に飛び込んだ。
オックスフォード市内に何軒もある、サンドイッチとコーヒー、そして素っ気ないタイプのお菓子(フラップジャックというキャラメル状のシリアル・バーとかブラウニーなど)を売るタイプの店。市内に2軒支店を持ち、よく学生達がドアの所で行列している店なので「それほど悪い店じゃないのだろうな」と思って入ってみた。
ところが、ここで買ったキャロットケーキのそれはそれは不味かったこと!!
一口食べてみると、そのパサパサ感もさることながら、味も素っ気も何もなし。
ただただ甘いだけのもさっとした塊。そして上にはイギリスのキャロットケーキのお約束であるクリームチーズなんだか安っぽいチーズスプレッドなんだかマーガリンなんだかよく見分けのつかない(なにしろやたら油っぽくて甘ったるだけなので)甘くてギトギトしたフロスティングが5ミリくらいの厚さでかかっている。
一切れ1.5ポンドもするそのあまりに不味いケーキ。
私はとても半分も食べきれず、バス停の脇のゴミ箱に捨てた。
そしてしみじみ思った。
「こんなろくでもない物をケーキと呼んで、お金を取って商売にしている人も居るんだなあ。失敗作を何個も作っても、少なくとも私は誰にも迷惑かけてないわけだしなあ」と。
開けて土曜日。
野菜マーケットへ行って、懲りずに別のタイプのりんごを買ってきた。
有元葉子さんの本に載っていたレシピを参考に、もう一度ジャム作りに挑戦しようという計画なのだ。
一日中暴風雨が予想されているこの日曜日には、例の失敗ジャムをマフィンに焼きこんでリサイクルしようと考えているところ。
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肌も冬支度する
http://oldcottage.exblog.jp/12221545/
2009-10-29T04:15:43+09:00
2009-10-29T04:15:40+09:00
2009-10-29T04:15:40+09:00
mini_robin
飼い主日記
10月もそろそろ終わりに近づき、これからは戸外の冷たい空気と室内の暖房でお肌が酷使される季節。
今回は久しぶりに『mini_robinの美容トーク』の巻です。
原因不明の湿疹に見舞われ、顔が腫れあがっていた日々はすでに遠い記憶。
この年齢になると“なんとか現状を維持する”だけでもなかなか大変だけど、この肌トラブルを経験したお陰で「今日も肌が元気だ」と思えるだけでもありがたいと思わなくちゃ、と考えられるようになった。
以前は、やれホーレー線が深すぎるだの肝斑が消えないだのと、鏡を見るたびに「あ~あ~」とため息ばかりでたものだった。
毛深いですが、ノーメークで行けます。
年齢的な悩みにあまりこだわらなくなった事に加え、もう一つの変化は“自然派化粧品”の安全性について改めて考え直す気になったこと。
自然派コスメに切り替えてからいつくかの定番が出来たとは言え、とにかく年々加熱する“オーガニック・コスメ”ブームに乗せられて、自分にぴったりくる物を探し求めてイギリスで入手可能な自然派コスメを何社も試してみた。
そして、湿疹騒ぎの他にこういう経験を過去にしたのもあって、ある結論に辿りついた。
それは、「自然素材だからこそ、原材料をいかに厳選しているか、どういう生産管理がなされているかをちゃんと情報公開していないメーカーは信用できない」である。
具体的に説明すると、例えば明らかに“素人さん”が思いつきで立ち上げたメーカーだったら、どれだけたくさん雑誌の掲載記事リンクがついていても、セレブが推薦していても、絶対に手を出さない。
使っている原材料の中に「驚異のハーブ!!」などと言う形容詞つきで「わが社の製品にはこれが入っているから、すんごいんです」とPRしてある場合も要注意。
この驚異の原材料が、例えば南米の奥地のなんとかとか、ヒマラヤのなんとか、オーストラリアブッシュに原生するなんとかetc...と言う風に、一般の消費者がその原材料を見たことも聞いたこともなければ、公式な安全性のチェックも出来そうもないほど“希少価値”のある物だったりするケース。
これもまず信用しません。
そんな私が最近使い始めたのが、Essential careというイギリスのオーガニック・コスメ。
まだあれこれと色んなメーカーに手を出していた頃、一時期ちょっとだけ使ってみたのだけど当時はどちらかと言うとあか抜けない、いかにも「自然素材を使っているだけが売り。あとは何の取り柄もない」という印象が強かった。
オーガニック・コスメの中では比較的価格設定が低めなので、気軽に試せるのはいいのだけど
効果もイマイチだったので、一度使ってそれっきりになっていたのだ。
以前からずっと気になっていた事のひとつに、多くの自然派化粧品のあまりに無骨で芸のない(例:アルミの蓋にガラスの瓶。中蓋のないトーナー用の瓶など)パッケージがある。
不衛生だったり、なにしろ使いにくかったりで、毎回イライラさせられたものだ。
でも、このメーカー(リニューアルしたらしい)の製品は液体にはエアポンプやスプレーを使い、チューブの容器の蓋にはしっかりテープの封がしてある。
日本なら、この程度のことは当たり前だと思われそうだけど、少なくともイギリスの物は驚くほど雑な容器が使われていたりする。
さて、大事な使用感と効果の方はと言うと、期待度は低かったのだけれど意外や意外なかなかの仕事をしてくれるようだ。
現在使っているのは写真の3点で、クレンジング→トーナー→オイル状のセラムという順番。
一般的に、西洋の『トーナー』と言うのは日本の化粧品のような役割はしないので、どれだけ肌につけても(佐伯チズラ~式にコットンパックをしても)、ちっとも乾燥には効果はないもの。
でも、ここのトーナーをひたひたと肌に叩きこんでいくと、肌がふかふかになってくるのだ。そして、肌が完全に乾ききる前にセラムオイルで“蓋をする”。
夜はこれでお終い。
ちゃんと朝まで潤ってるし、明らかにくすみが消えてきた気がする。
ただ、一つ難を言えばこのセラムは色が強烈なオレンジ色なのだ。
原料そのものの色にまったく手を加えていないのと、今時の化粧品メーカーならどこも使っている“ナノテクノロジー”も、ここは一切否定しているので、浸透力がいまいち。
セラムをつけて数分間は顔がオレンジになっているから、バスルームから出ないようにしている。
あらゆるオーガニックコスメ共通の弱点である“落ちの悪いクレンジング”という問題も、ここの物はしっかりクリアしている。
ファンデーションと口紅でテストしてみると↓、あっと言う間に馴染んで汚れをさっと落としてくれる。
ついでに付け加えると、イギリスでは現在郵便局が全国的なストライキを(週ごとに1-2日の割合)起こしているので、その状況下で注文から3日で品物が届いたという迅速な対応は、顧客サービスの点で高得点を上げたいなと思う。
品質管理の為に生産量を制限しているらしいので、今後日本へ進出とかはないだろうけれど、イギリス国内での取扱店は全国展開しているようなので、イギリス土産に評判の高いリップクリームなんていいかもしれない。
お勧めです。
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アブラナ属野菜の正しい食べ方
http://oldcottage.exblog.jp/12206973/
2009-10-26T21:05:05+09:00
2009-10-26T21:05:05+09:00
2009-10-26T21:05:05+09:00
mini_robin
キッチン
ケール。
日本では、一時(今もかな?)大流行した『青汁』の原料として知られているようですが、イギリスでは秋から冬にかけてわんさか出てくる“ブラシカ属野菜”のひとつ。
ブラシカ(アブラナ)属を代表するのはもちろんキャベツだけど、イギリスの野菜界にはこのキャベツ系がやたら豊富。
キャベツひとつとっても、白・紫、芽キャベツ、葉の表面にギャザーの寄ったサヴォイ、円錐形ので先のとがったヒスピ、サヴォイと白キャベツを混合させたツンドラなどなどと「なんでこんなに多種多様のキャベツが必要なんだ?」と疑問に感じるくらいバラエティに富んでいる。
バラエティが豊富な割には、日本のキャベツのように千切りにして付け合わせにするとか、さっと塩漬けにする、またはささっと野菜炒め、なんていう用途にはちっとも役に立たない。“煮ても焼いても食えない奴”という諺があるけど、どちらかと言うと筋っぽくて苦みが強い物が多い。
そういうわけで、イギリスではキャベツと言うのは基本的に“煮る”ものらしいのだ。
ただ、キャベツを煮る匂いというのが、これまたイギリス人が最も「うへ~!」と鼻をしかめる匂いでもあるのです。
「古い靴下の匂い」なんて彼らは表現している。
私にはキャベツを単にクタクタに茹でて、肉料理の付け合わせにして出すと言う感覚自体理解できないので、まあそういう不快な匂いを体験しないで済むのだけど、袋詰めになっているケールをスーパーで買ってきて袋を開けた時、たまーに「ウッ!」という奇妙な匂いを嗅ぐ羽目に会う。
陳列されている間に潰された部分がどうもこの匂いを発するようなのだけど、私にはいつも「半乾きの雑巾の匂い」に感じる。
ま、古い靴下でも雑巾でも、あまり食べ物の匂いとしては歓迎しないので、最近はこの↑“生の”ケールが村の野菜マーケットに出てきたので、これを買ってきて自分で洗って(カール部分に入った泥を落とすのがちょっと大変)葉をちぎってタッパーにいれておく、という方法を取ることにした。
これだと、袋詰めみたいに大量のケールを必死で食べる思いをしなくて済むし、比較的新鮮に数日保管出来ることが分かった。
こうして下準備をしておけば、日々の料理に取り入れるのもずっと楽。
芽キャベツ以外はめったに食べない我が家としては、体に良いブラシカ野菜を摂取するためにとせっせと登場させているこの頃なのだ。
で、最近凝っているのがケール・オムレツ。
下準備したケールをひとつかみ(一人分だと100gよりちょっと少ないくらい)電子レンジで軽く加熱する(注:加熱し過ぎると、パリパリに乾いてケールチップ状態になってしまうのを発見)。
キッチンタオルで水気を取って、これを少量ならばハサミでチョキチョキとみじん切り。
卵をといて、そこへケールを加え、軽く塩・コショウ。
後はやや多めのオイルでオムレツにするだけ。
私はケールの苦みとのバランスを取るために、ちょっと風味の強いチェダーチーズを少し加えてチーズ・オムレツ風にしている。
いつもはチーズにパンに果物なんていう適当なランチ・メニューが多いので、これを食べると見た目とほろ苦い味が相まって「なんか体にいいことした!」という気になれるのがなかなか良い。
ちなみにcookapadで検索してみると、60品程のケール・レシピが登録されているけれど、中には正直言って「え、これってケールそのまんまじゃない?」というレシピもある。
苦くないのかな...。日本のケールって他の多くの日本の野菜同様甘みがずっと強いのだろうか?
個人的にお勧めできるのは、『ケール&パンチェッタ&ゆで栗のソテー』です。
イギリスではゆで栗と言うと、冷凍ものか缶詰の輸入ものしかないので、なかなか入手が難しくて頻繁に作れないのが残念なのだけど。
Mini_robin的見解では、ケールには“脂肪分が多めのもの”と“甘さのあるもの”とのコラボが良いみたい。
お試しください。
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りんごの国から
http://oldcottage.exblog.jp/12190527/
2009-10-24T04:16:44+09:00
2009-10-24T04:16:48+09:00
2009-10-24T04:16:48+09:00
mini_robin
キッチン
けれど、イギリス人が「これこそ我が国自慢のものです、エッヘン!」と胸を張って誇れるものがある。
それはりんご。
ちなみに、10月21日は『ナショナル・アップル・デー』だった。
種類の多さもさることながら、イギリス人に言わせれば(個人的には賛成できないのだけど)「他の何処の国の物より、イギリス産のリンゴは美味い!」らしいのだ。
なんでも、イギリスの気候がりんご作りに適しているからと言うのが理由らしい。
そんなわけで夏の終わりから冬の終わりにかけて、スーパーもファーマーズマーケットもりんごりんごのオンパレードとなる。
以前のブログでも書いたけれど、お隣からの無料りんごのおかげで今年の秋はすでにいくつかりんごレシピを試したけれど、あまりの人気の高さに「これはいつか作ってみなくては」と思っていた『秘密にしたい我が家のりんごパン』(もちろん、Cookpad提供)にチャンレジしてみた。
日常的にパン作りはしても、バターの分量の多い菓子パンはめったに作らないので、手をべたべたにしながらバターを混ぜ込んで行く作業は結構緊張してしまった。
「だ、大丈夫か?この生地」と半信半疑で根気よく捏ね、いつもよりずっと丁寧に成型し、無料りんごで作った煮りんごをややたっぷりめに敷きこみ、焼き上がりをわくわくして待つ。
出来上がり~。
う~ん、さすがに600件ものつくレポが寄せられているだけはある。
この手の果物入りパンは、一度冷凍すると生地の質がいまいちになるのだけど、このレシピは硬過ぎにもグズグズにもならず、とても重宝した。
2倍の量のレシピで作ってパン生地だけを半分冷凍してあるので、お楽しみがまだ残っているのだ。ふふふ。
これに気を良くして、先日マーケットで買ったりんごを同じように煮ておいて、簡単そうなこのレシピに使ってみたら、あらら?
なんだかりんごの周りの生地がぐずぐず。
焼き時間を延ばしてもやっぱりグズグズの生焼け状態で、すっかり落ち込んでしまった。
で、これに懲りて『ケーキに焼きこむのに向いているりんご』をわざわざ選んで買ってきた。
なんとなく、日本の長十郎梨を思わせる色だけど、Egremont Russetと言うりんごです。
これを使って今週末はりんごのケーキを焼こうと現在レシピを検討中。
さて、どうなるかな?
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パンを焼き本を読む日々
http://oldcottage.exblog.jp/12176577/
2009-10-21T22:36:34+09:00
2009-10-21T22:36:42+09:00
2009-10-21T22:36:42+09:00
mini_robin
飼い主日記
季節的なものかもしれないけれど、ここのところちょっと不安定な日々だった。
年齢的にそういう“症状”と付き合っていかなければならないのは頭では分かっているのだけど、ほぼ半年ぶりくらいに「あぁ、明日朝が来てまた同じような一日が始まるのか...」という、どうしようもなくつらい気持ちになってしまった。
シリアスな鬱状態だと、実際に朝布団から起き上がれなかったり、一日何もできずただただ涙が流れて仕方がないとか、そういう状態になるのだけど。
数年前に一番ひどい状態だった頃にはそういう経験もしたけれど、現在のはまだまだ軽いもので「あ、depression(鬱)気味かもしれない」と自覚できる程度のもの。
どうしたって明日はやって来るわけで、このままどんどん悪い状態に落ち込んでしまう前に、何か小さな事でもいいから気持ちの方向を変えてみる。
これが数年間のプチ鬱生活で学んだ、私流のサバイバル術である。 何か自分が楽しみにできるもの。
と言うと、今のところお菓子やパンを焼くことなので、一晩発酵で手軽にできるパンを作ってみることにした。
時間はほぼ10時近いけれど、再びPCのスイッチをオンにして、お茶をすすりつつレシピ検索。
準備に手間がかかったり、捏ね時間が長いものを作るような元気も意欲もさらさらなかったので、ひとまず5分捏ねればいいものを選んだ。
オリジナルに少しアレンジを加えて強力粉とオーガニックのシリアル入りの小麦粉を半々。そこに塩・砂糖・ドライイーストそしてお水を加える。
洗い物を増やさない為にも、ボールの中で手で押しつけるようにして捏ねるだけ。
たとえ失敗しても、本来の目的が“どん底に落ちて行きそうな気持ちを上に向かせる”のだから、パンの出来不出来は今回は二の次。
これを大きめの蓋のピッチリ閉まるタッパーに入れ、冷蔵庫の野菜室で一晩発酵。
真夜中に近くになっても頭の中にいろんな考えが浮かんで眠れそうもないので、眠れない眠れないと悩むよりも本を読むことにする。
最初に書いたようにこういう精神状態がしばらく続いていたので、この1カ月ほどは毎晩毎晩手当たり次第に昔買った本を再読したり、ながーい推理小説(スェーデンの人気TVシリーズの原作ヘニング・マンケル のヴァランダー警部シリーズ)を読んだりしていた。
この夜は、一体何時買ったのか思い出せないほど古い本を手にとってみた。
“漂泊の俳人”山頭火の作品集で『山頭火』(石寒太/著)。
山頭火に興味を持ったのは、NHKのある連続ドラマだったのだけど、昔から私の中にある“旅に生きる”ことへの憧れやその周囲にある風景のようなものを、山頭火の自由律俳句がぴったりと表現しているような気がして、一時はずいぶんはまった。
今回改めて読み返してみると、大好きだったけれど記憶から消えてしまっていた句も含めて、何度も読みながら深く深くため息をついてしまった。
で、山頭火にはまっていた頃の若い自分を思い返すと、なんだか今の自分の状況はそれほどひどいものじゃないように思えてきたりして....。
さて翌日。
前夜のパン生地を成型してからパールの散歩。
その間に室温で2次発酵する。
イギリスでは、医師や鬱に関するサポート団体なども『歩くこと』がdepression に効果があると薦めているので、この日は2時間くらい歩く。(補足:記事の最後にリンクをつけました。情報は英語のみですが、興味のある方は読んでみてください)
帰宅後、パンを焼き上げるとすでにお昼近い。
食後の感想は、思ったよりも美味しい!
オーブンの温度がちょっと低かったのか、表面のカリカリ感がやや少なめだけれど、みしっとした食感の生地は私好み。
何よりも、自分が美味しく感じられるものを自分で作って作り立てを食べる、という小さな達成感みたいなものが、心への良い影響があると私は勝手に信じているのだけれど。
いつもは、昼食の後ものんびりせずすぐに家事に取り掛かるのだけど、この日は朝から『一日自分を大事にしてやる日』と決めていたので、図書館で借りた本を30分ほど読む。
デビュー作の『A short history of Tractor in Ukrainian~ウクライナ語で読むトラクターに関する短い歴史~』から大ファンのMarina Lewyckaの新作が入荷してあったので、早速借りてみたのだ。
今回もタイトル『We are all made of glue~私達は皆接着剤で出来ている~』だけで思わずニヤっとさせられるのだけど、彼女の持ち味であるユーモアのセンス&ストーリーの信ぴょう性&登場人物の魅力が最初の十数ページですでに満載。
しみじみさせつつも、読みながらふふふっと笑いがこぼれるような、「本を読むのって楽しいなあ」と感じられる本です。
ここ数年、イギリスで売れている小説、それも女性作家によって書かれた小説と言うと、何かと言うとセンセーショナリズムを意図したような内容・スタイルの物が多くて、正直飽き飽きしていた。
世の一般イギリス女性たち(その手の小説の読者層はたいてい中高年の女性達だから)は、よっぽど刺激に飢えているのだろうか?と考え込んでしまうほどだ。
私には、フィクションの中の悲劇とか残忍な暴力だとか、はたまた肉欲・貪欲にまみれきった世界を、わざわざ時間を費やして読む気になんてなれないけど。
小説自体めったに手にしないのだけど、あえて読むのなら日々の生活を少しでもより楽しいものにしてくれるような、「世の中って、人間って捨てたものじゃないのね」と思えるようなものを読みたい。
毎日楽しくランラン、と行けたらいいけれど、現実にはそうはいかないからこそ、あえて自分で選べるものは気持ちが明るくなるような読み物や物事を周りに置きたいと思う私なのだ。
depressionに悩む人をサポートするリンク:
心理学的視点からのアプローチ:NHS 『立ち直る力をつける10の方法』
同じ悩みを持つ人のそれぞれのサバイバル術:Depression Alliance『鬱と付き合うための補完療法』
つらい時には、私はボールに話しかけてます。
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スパイシー・パンプキンスープ
http://oldcottage.exblog.jp/12142713/
2009-10-16T19:12:00+09:00
2009-10-16T19:18:06+09:00
2009-10-16T19:12:54+09:00
mini_robin
キッチン
むしろ『根菜しかない』と言いきってしまってもいいくらい。
料理の嫌いなイギリス人は、冬になっても徹底してキュウリ・トマト・レタスを買い続け、野菜と言えばそれはサラダのこと、あとはジャガイモだけ、なんていう人も多いのだけど。
せっかく季節のものがマーケットに出ているのだから、それを食べないなんてもったいない!
で、10月と言えば目につくのはこれ。
パンプキン!!
ただし、イギリスではあくまでもスクアッシュという呼び名です。
ちなみに、左のオレンジ色のが輸入物を中心に年中見かける“バター・ナッツ・スクアッシュ”。右がオックスフォードシャー産の“クラウン・プリンス・スクアッシュ”。
ラッキーにも、私の村の野菜マーケットではこの先3種類ほどのバラエティが加わる。特に、野菜屋オーナーのAさんのご主人が自らアロットメントで作る“Kabocha(カボチャ)・スクアッシュ”が今から待ち遠しい私である。
さて、このやや奇妙な色合いのクラウン・プリンス・スクアッシュ。
私にとっては未体験の野菜なので、念のためにAさんに「これって、バター・ナッツ・スクアッシュと比べて味とか肉質はどうなの?」とたずねると、「こっちの方が風味がいいみたい。あるお客さんは、スープにするには絶対にクラウン・プリンスの方が美味しいって言ってたわよ」と言う返事だった。
我が家ではたいていスクアッシュ・ローストにして食べる。
塩を軽く振って水気を取り、スパイスをまぶしてじっくりローストすると、表面がカリカリっとしてなかなか美味しいのだ。
夫はなんと、私と結婚する以前にはスクアッシュなんて食べたことがなかったそうだ。(実は、夫にはこの“一度も食べたことのなかった野菜”というのがかなりある。義母が前述の“一年中サラダの人”なのだった)
野菜と言えばマッシュルームさえあれば満足な夫でさえ、こうしてローストするとどんどん食べてくれる。
一番小さいサイズのを買ったのだけど、これでも二人用には十分過ぎる大きさ。
明日の夕飯にローストして残りは週末にスープにする、と言うのはどうだろう?と思い立ち
念の為に焼き上がりの食感をチェックしてみようと、お昼用にほんの少しだけローストしてパンプキン・スープにしてみた。
我が家の小さな電子レンジ兼用オーブンには『ベジタブル・ロースト機能』と言うのが付いていて、これだとあっと言う間に野菜のローストが出来てしまうのでとても重宝している。
スパイスを混ぜてビニール袋に入れてからスクアッシュと混ぜてスパイスの風味をしっかりつける。
オーブンにお任せしている間に、エシャロットを薄切りにしたものをバターで炒める。
15分ほどでスクアッシュにこんがりと焼き色がつき、中までしっかり火が通っている。
これをさっきの鍋へ加え、ひたひたくらいの量のお湯を注いでから10分くらい煮込む。
あとは、塩加減を調節してブレンダーにかければ出来上がり。
上に残り物のコリアンダーの刻んだものを彩りに加えてみた。
スパイスが入っているから、体がじんわりと温まってくる。
あ~、秋の味覚の幸せ。
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森の実り
http://oldcottage.exblog.jp/12132796/
2009-10-15T02:22:12+09:00
2009-10-15T02:22:19+09:00
2009-10-15T02:22:19+09:00
mini_robin
イギリスの自然
パールも久しぶりに庭で日向ぼっこの日々である。
ま、まぶしい!
天気が良ければ、毎日のウォーキングもずっと楽しい。
日本の秋のように、『紅葉を愛でながら』とはいかないのだけど(南部では木々の葉はたいてい緑色→オレンジかかった黄色→茶色というサイクルを経て散っていく)、その代わりイギリスの秋の散策の楽しみはベリーをつける木々を眺めることだと思う。
今朝は気温もやや高めだったので、のんびりと2時間くらいパブリック・パースを歩きながら、いつもは素通りする木の実やベリーを拾って、植物図鑑で調べてみることにした。
収穫はこれ。
ちなみに、イギリスにはカントリー・サイド・コードというのが存在して、基本的には『自然界のものを勝手に収穫・収集して持ち帰ってはいけない』というルール(ルールなので、法律ではない)があるのだけど、foraging(狩猟採集)がこの1年ほどかなり人気になっているらしくて、このブログでもよく登場するRiver Cottageでは野草やキノコ類のforagingをさかんに薦めているし、先日もラジオのりポートで経済停滞が理由と思われるforaging人気についてのリポートがあったりした。
つまり、ベリーやキノコなどを根こそぎ持って帰るのは良くないけれど、『できるだけ多くの人達が楽しめ、自然破壊をしない配慮をしつつ野生の恵みをほどほどに持ち帰るならばOK』という“含み”みたいな部分があるらしいのだ。
で、私もほんの枝先の部分だけを採集させてもらうことにした、というわけです。
実際に名前を調べてみると、日本語でも聞いたことのないようなものが多い。
特に北海道出身の私にとって、秋に赤い実をつける木と言うと、それはつまりナナカマドのことで、単に種類を知らないというだけなのかもしれないけれど。
手前がguelder-rose(テマリカンボク)、後ろが elder(ニワトコ)。
左からbuckthorn(クロウメモドキ)、真ん中が hawthorn(サンザシ)、右が rosehip(ローズヒップ)、手前の黒い実はスロー。
私のお気に入り、spindle -tree(ニシキギ属の低木)。
膝を痛めて長い距離を歩くのを止めてから、ウォーキングの楽しみ方が様変わりした。
どれだけ長距離を歩いたかで満足感を得る代わりに、今は通り過ぎる植物や頭上を飛び交う野鳥を立ち止まって観察することが中心になっている。
もちろん、毎日毎日それほど大きな変化はないのだけど、時々「おっ!!」と思うような光景を目撃したり、意外な場所で意外なや野生動物に遭遇したりすることがたま~にあるのだ。
そういう、たま~に起きる小さな“事件”に支えられて、なんとか日々の散歩を続けているわけなんですけど。
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