かなり大げさなタイトルをつけてみました。
イギリスの記録的寒波はようやく終盤を迎えつつあるよう。 今日はこの周辺も朝からかなりの降雪があったのだけれど、週末の天気予報(イギリス南東部)は晴れ。 最高気温もなんと7度と予想されている。フレ~イ! 村周辺の道路も歩道を除けば全面開通! 歩道は塞ぐは辺りを散らかすわで、大混乱の素となっていたゴミの山も今朝になってようやく姿を消した。 これで生活はすべて元通り、と言いたいところだけれど、明らかにこの“大寒波”が残した影響があちこちに出始めているようだ。 一番身近にそれを感じるのは、やはり食料品。 すでに『葉物やキャベツ類への大打撃』のニュースが聞かれているし、昨日村の野菜マーケットでもその手のものは明らかに品薄だった。 店主のAさんによれば「私はいくつか仕入れ元があるから、まったくストックが無くなるってことはないんだけど、値段が上がるのは仕方ないわね。でも、何よりもファーマーが受けた被害を考えると本当につらいわよねえ」と話していた。 我が家のこの1週間の食生活を振り返ると、明らかに“彩り”を失っている。 偶然、夫が日曜から出張中で独り暮らしだったこともあり、毎日缶詰とパスタだの、チーズとトマトソースだけのピザだの、というイギリス風に言えば『store cupboard food』(食器戸棚の中にある保存食をベースにしたメニュー)を食す日々だった。 ふと思って検索してみると、こういう風に結構バラエティに富んだカップボード・レシピが出てくるのだけど、これを見る限り「なんだ。普通のイギリス人家庭で毎日食べているようなものばかりじゃない」という気がしてくる。つまり、それだけイギリス人はこの手の缶詰・瓶詰め・冷凍食材に頼った食生活を展開しているということなのだけど。 生鮮食料品が無い分、久しぶりにベイキングなどをしてみた。 寒波に突入する前に粉類はたっぷりストックしておいたし、乳製品も生協に一日2回偵察に行くという“作戦”のお陰で品薄な牛乳もしっかり買いだめ。 卵は徒歩15分の隣村で生産(?)された物が週3回野菜マーケットで販売されるので、道路事情に関わらず入手可能。 で、今回はソーダブレッドを焼いてみた。 実はこれ、堀井和子さんのレシピがオリジナルで「田舎風ベイキングパウダーのパン」というもの。 ふつうのソーダブレッドよりも出来上がりの生地が軽くて、冷凍→解凍のプロセスを経ても美味しく食べられる、という点で最近のお気に入りなのだ。 ただ、レシピ通りだとベイキングパウダーの多さのせいで口の中になんとなく苦みが残るのが問題。そこでちょっとアレンジを加えて何度か焼いて「うん、これなら美味しい」と思えるレシピに辿りついたというもの。 ある日のお昼にはチーズと共に。 翌日のお昼には、冷凍しておいたのをトーストしてニンジンのスープと一緒に。 考えてみると、この5日間で食べた新鮮野菜はこのニンジンと玉ねぎ(エシャロット・赤玉ねぎ)、そして芽キャベツだけだった。どれも先週末に慌てて買いこんで置いたものだ。 あとは、すべてcupboardものだったわけで、それでも特に「なんだか貧しい食生活だなあ」と感じることもなく日々を送っていた私。確実にイギリス人化している.....。 ふと外を見ると、また雪がちらつき始めた。 さて今夜は何を食べようか。 ピザ生地の残りとオリーブでフォカッチアにでもしようかな。 美味しい赤ワインを添えれば、寂しい献立もパっと華やぐことでしょう...? ふむふむ、ソーダブレッド。 ちょっとお味見。 もうちょっとおくれよぉ~! きゃ~!う、まぁ~い!! Top▲ |
by mini_robin
| 2010-01-14 00:19
| キッチン
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