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アブラナ属野菜の正しい食べ方
りんごの話題に続くのはこれです。



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ケール。

日本では、一時(今もかな?)大流行した『青汁』の原料として知られているようですが、イギリスでは秋から冬にかけてわんさか出てくる“ブラシカ属野菜”のひとつ。

ブラシカ(アブラナ)属を代表するのはもちろんキャベツだけど、イギリスの野菜界にはこのキャベツ系がやたら豊富。
キャベツひとつとっても、白・紫、芽キャベツ、葉の表面にギャザーの寄ったサヴォイ、円錐形ので先のとがったヒスピ、サヴォイと白キャベツを混合させたツンドラなどなどと「なんでこんなに多種多様のキャベツが必要なんだ?」と疑問に感じるくらいバラエティに富んでいる。
バラエティが豊富な割には、日本のキャベツのように千切りにして付け合わせにするとか、さっと塩漬けにする、またはささっと野菜炒め、なんていう用途にはちっとも役に立たない。“煮ても焼いても食えない奴”という諺があるけど、どちらかと言うと筋っぽくて苦みが強い物が多い。

そういうわけで、イギリスではキャベツと言うのは基本的に“煮る”ものらしいのだ。
ただ、キャベツを煮る匂いというのが、これまたイギリス人が最も「うへ~!」と鼻をしかめる匂いでもあるのです。
「古い靴下の匂い」なんて彼らは表現している。




私にはキャベツを単にクタクタに茹でて、肉料理の付け合わせにして出すと言う感覚自体理解できないので、まあそういう不快な匂いを体験しないで済むのだけど、袋詰めになっているケールをスーパーで買ってきて袋を開けた時、たまーに「ウッ!」という奇妙な匂いを嗅ぐ羽目に会う。
陳列されている間に潰された部分がどうもこの匂いを発するようなのだけど、私にはいつも「半乾きの雑巾の匂い」に感じる。

ま、古い靴下でも雑巾でも、あまり食べ物の匂いとしては歓迎しないので、最近はこの↑“生の”ケールが村の野菜マーケットに出てきたので、これを買ってきて自分で洗って(カール部分に入った泥を落とすのがちょっと大変)葉をちぎってタッパーにいれておく、という方法を取ることにした。
これだと、袋詰めみたいに大量のケールを必死で食べる思いをしなくて済むし、比較的新鮮に数日保管出来ることが分かった。

こうして下準備をしておけば、日々の料理に取り入れるのもずっと楽。
芽キャベツ以外はめったに食べない我が家としては、体に良いブラシカ野菜を摂取するためにとせっせと登場させているこの頃なのだ。


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で、最近凝っているのがケール・オムレツ。
下準備したケールをひとつかみ(一人分だと100gよりちょっと少ないくらい)電子レンジで軽く加熱する(注:加熱し過ぎると、パリパリに乾いてケールチップ状態になってしまうのを発見)。
キッチンタオルで水気を取って、これを少量ならばハサミでチョキチョキとみじん切り。
卵をといて、そこへケールを加え、軽く塩・コショウ。
後はやや多めのオイルでオムレツにするだけ。
私はケールの苦みとのバランスを取るために、ちょっと風味の強いチェダーチーズを少し加えてチーズ・オムレツ風にしている。


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いつもはチーズにパンに果物なんていう適当なランチ・メニューが多いので、これを食べると見た目とほろ苦い味が相まって「なんか体にいいことした!」という気になれるのがなかなか良い。

ちなみにcookapadで検索してみると、60品程のケール・レシピが登録されているけれど、中には正直言って「え、これってケールそのまんまじゃない?」というレシピもある。
苦くないのかな...。日本のケールって他の多くの日本の野菜同様甘みがずっと強いのだろうか?

個人的にお勧めできるのは、『ケール&パンチェッタ&ゆで栗のソテー』です。
イギリスではゆで栗と言うと、冷凍ものか缶詰の輸入ものしかないので、なかなか入手が難しくて頻繁に作れないのが残念なのだけど。
Mini_robin的見解では、ケールには“脂肪分が多めのもの”と“甘さのあるもの”とのコラボが良いみたい。

 お試しください。
Top▲ | by mini_robin | 2009-10-26 21:05 | キッチン
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