夫が風邪をひいた。
「ワイン飲み過ぎて酔っ払って、Tシャツのままで床に寝たりするからだよ」と私。 「違うよ。この間のベルリン出張の帰りの飛行機の中で拾ったんだ。風邪ひきの人が多かったもんなあ」と夫。 彼にしては珍しく、鼻声・鼻水・くしゃみ・咳という風邪症状オンパレードでかなり苦しいらしい。 夫が箱ティッシュを横において在宅仕事をしている傍ら、私は“除菌作用”の為にユーカリ・オイルを一日中焚いている。 我が家は昔から徹底して“おうちごはん”派。 おまけに夫は昼もしっかり食べたい派なので、イギリス的にサンドイッチで手早くなんていうランチだと機嫌が悪いのだ。 で、夫の在宅勤務が続くと当然のように私の家事が増える。 この1-2ヶ月の間有給休暇を取ったり、この間のパリ休暇中も滞在型アパートメントで何度か自炊したので、気分的に“なんだかず~っと台所仕事に追われている”ような感覚なのだった、私としては...。 と言うわけで「やれやれ、まったくもぉ~!」と愚痴りながらも、風邪引き夫の為にせっせとスープ作りの日々だった。 実を言うと、私はもともとスープとかシチューの類がどちらかと言うと苦手。 子供の頃から私の実家では、父が好きなので季節を問わずシチューが日曜のお昼によく登場した。とうもろこしやジャガイモ、にんじんなんかがごろごろっと入っている。 母は料理に関してはかなり手まめな人なので、たぶん野菜をじっくり煮込んで作った“ちゃんとした”シチューだったのだろうけど、私はどうにも苦手だった。 たぶん、汁物それ自体があまり好きじゃないのだと思う。 随分長い間、お味噌汁が大嫌いだったのだから。 月曜は冷凍してあったかぼちゃのペーストと玉ねぎだけのシンプルなスープ。 火曜日は、ベーコン・リーク葱・じゃがいもを使ったフランス風スープ。 私があまり食べないので、当然のごとく余ってしまい残りは冷凍する。 どうせ調理台の前で時間を過ごすのだから、と思い、スープを作りつつ先日のタルト・タタンに使ったお隣さんの無料りんごの残りをロゼワインと砂糖で煮ておく。 夫はまた明日から出張。 なんでも、会社の経営権に関わる重大な変化が起きつつあって、社内はかなりの混乱状態らしく急遽北欧出張が決まったらしいのだ。 天気予報をチェックすると、夜の気温が1℃とある。 「寒そうだなあ」と苦笑いの夫。普段なら雪が降ろうがなんだろうが、ちっとも気にもとめないのになあ。 やっぱり、体調がいまいちで気が弱っているのかしらん? 「薄着で夜の街を歩き回らないこと。まともな防寒着を持って行ってよね。薬を飲んだらアルコールには手をつけないこと!」と指示を与える私。 イギリス人って、健康管理に本当に無頓着の人が多いんですよね。 これほど新型ウィルスで世間は騒がしいっていうのに、イギリスで暮らしている限りは「ウィルス?そんなもん、ありましたっけ?」という感じなのだった。 ひとまず、夫の不在中は時間に余裕ができるわけで、正直ちょこっとホっとしていたりする。ふふふ。 明日はひさしぶりにパンでも焼こうかなあ。 今日作った煮りんごで、りんごパンでも作ろうかなあ....。 Top▲ |
by mini_robin
| 2009-10-07 05:00
| 飼い主日記
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