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フィンランドを丸かじり~海の幸編~


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前回紹介したマーケット広場から100メートルほど離れたところにあるのが、この屋内マーケット。

ホテルの部屋にあった観光ガイドブックによれば、フィンランド特産品とグルメ食品のお買い物にはイチオシの場所とのこと。

さて、どんな美味しいものに出会えるのでしょう...。



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種明かしをすると、ここでは“フィンランドの食を一堂に集めてみました”というカラーよりも、寿司バーを始めイタリア食材とワインの専門店、中東系食品店などなどのような、多国籍的な食の市場という趣が強い感じ。
それでも、北欧最大級のデパート『ストックマン』の食品売り場は、どちらかと言うと品揃えにそつがない分輸入品が多くやや個性に欠けた印象があったので、“お腹の虫を満足させる“という点では、このマーケットの方がずっとお勧め。




例えばこれ。


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kukkoと呼ばれるフィンランドの伝統的なパイ。
一番右側の子魚バージョンが、私の一番のお気に入りとなったmuikkukukko。
muikkuとははシロマスという意味で、フィンランドでもポピュラーな魚なんだそうな。なんとなく、味と言い大きさと言い、私にはワカサギを彷彿させる物があった。
パイ生地にはライ麦粉が使われていて、そのほのかな酸味と魚そのもののシンプルな味わいが奇妙にマッチして、なんともくせになる味。
シロマスがぎっしり2層になって入っているので、これ一個でランチには十分。
この店では、ライ麦パンのスライスにスモークサーモンとディルを刻んだものを乗っけた、これまたシンプルなオープンサンドイッチも購入。

これも文句なしに美味しゅうございました。

この屋外マーケットからエスプラナーデ通りの公園まではほんの5分程度なので、ここでサンドイッチなりスモークサーモンなりkukkoなりをテイクアウェイして、ランチは公園のベンチでピクニックなんていかがでしょう?
見たところ、売店やカフェなどでもあえてtake -awayと標示してあるお店もあったので、アメリカ式の“take-out”ではなくあえてイギリス式のこの言葉でもって頼んでみることをお勧めします。
店によっては「フォークつけましょうか?」と聞いてくれるところもあって、至れり尽くせり。

魚と言えば、もう一つ忘れてはならないのがこれ。


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バルティック・へリングのフライ。

へリング、つまり鰊と言うと北海道人の私としてどうしても「何も食べる物がない時、仕方ないから買う」というレベルの魚。
ホッケやサンマ、サバの開きに比べて、脂臭くて身が柔らかくどちらかと言うと苦手だった。
そのニシンをフライにするって....?

バルト海のニシンは日本やイギリスのそれよりもずっと小ぶり。
イワシくらいの大きさで、これを開きにし皮目に焦げ目が付くくらいにしっかりと焼いてある。
塩鮭程度の塩気がついていて、なぜか必ず2尾分の切り身が1セットになって売っている。
これを、スーパーなんかで買ってきてパンに挟んで(もしくは、フィンランド風にマッシュポテトを添えて)食べる。
「これに大根おろしと、レモン汁をちょっと垂らしたりすると、言う事ないんだけどなあ」と思わずわがままを言いたくなるけれど、でもこのままでもしみじみ美味しい。
あまりに美味しくて、誇張でもなんでもなくほぼ毎日のようにへリングのフライを食べ続けた。
夫は「塩味がきつ過ぎると」と苦言していたけれど、イギリスにはもっともっと塩味のきついもんが(おまけに、あまり健康的じゃないものが)あるでしょうが。
ポテトチップスとか、スティルトンチーズ(ブルーチーズ)とか。
他人の国の食べ物にケチつけられる立場とは思えないんだけど....。

昨今は、鰊やイワシに含まれるオメガ3だか6だかがアンチエイジングに効果があると言う事で、これらのお安い魚に向ける目も変わったけれど、イギリスではやはり骨の多い魚は徹底的に敬遠される。
当然、缶詰以外ではまず見かけることはないので(サーディン缶自体、売ってない店も多い。うちの村の生協なんかもその一例)、例えばこのへリング・フライなどをパック詰めの白身魚のフライの代わりにスーパーが売り出すようになれば、イギリス人の健康度もフィンランド人レベルに少しは近づけるのではないだろうか。


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見たところ、スモークした魚はサーモンにしても、マスにしてもやや割高感があったので、このへリングフライはぜひお勧めしたい一品です。
kukkoと違って、普通のスーパーでも売っているという手軽さも魅力。

余談になるけれど、旅に出て帰ってくるとたいてい体力が低下しているのを実感する私。
年齢のせいもあるのだろうけど、重い食事・毎日の外食・ワインの飲み過ぎ、などが原因だと思われる。
そんな快楽の日々のツケを身をもって実感するのが、休暇明けに最初にエクササイズ・クラスに行く時。
息も絶え絶え、筋肉ブルブル。1時間のクラスが永遠のように感じたりするほどきつい。

ところが今回は違っていた。
なんと言うか、体の底からエネルギーがじわじわと継続して出てくる、とでも表現したらいいだろうか。
そしてふと考えた。

これはひょっとして、毎日食べ続けたニシンのパワーではないかしらん?
気のせいか、あんなに強い日差しを毎日浴びたのに、お肌の調子も絶好調。

単純な私は、フィンランド旅行以来あれほど何年も続けていた『パンとチーズ』のランチをきっぱり止めてみた。
イギリスでニシンと言うと、キッパーと呼ばれるスモークしたものが一般的。ただ、これはちょっと塩分が気になるので、代わりにサーディン缶のサーディンを開きにして、グリルでちょっと焼き目を付けたところにお醤油を数滴とレモン汁を落としたものを食べている今日この頃である。


次回も食テーマは続きます。
レストランでの食事、それとスイート系のことなどを書いてみようかなと予定していますが、さてどうなるるかな。
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Top▲ | by mini_robin | 2009-08-09 02:50 | 旅に出てみた
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