Top
夏の小さな贅沢


b0059962_0152854.jpg

暑さがひと段落したおかげで、再び台所仕事が楽しみになってきた。

涼しい風が吹いた途端、手作りパンの味が無性に恋しくなったので、お昼用にささっとフォカッチア生地を仕込む。
干し野菜コレクション残り物からズッキーニを少し、そして黒オリーブを散らした簡単なもの。
残念ながら、ズッキーニがカピカピになってしまったけれど、オーブンから出てきたばかりのフォカッチアを頬張る美味しさ格別なのだった!




お陰様で、この村から20キロ圏内には手作りパンを販売しているお店がいくつか存在する。
なかには、「うん。これは自分では出せない味わいだな」と思えるものもあるし、向かいのチーズ屋が週に一度仕入れるパンも、割高ではあるけれどまあまあ悪くない。

だから、毎週毎週頑張ってパンを焼かなくても、それなりになんとかなるのだろうけど、どうしても、「そうだ。今日はパンを焼こうかな」という気分になってしまう。
きっと、一度でも自分の手で生地を捏ね、パンを焼き上げてみた経験のある人なら、“自分で焼くパン”の醍醐味が理解できると思う。

そこには、単に“料理をする”という作業とはどこか一段階違っているような、代えがたい何かがあるような気がするのだけど....。

オーブンから出してたてのパンをパリっと割って食べる時にのみ感じる『内面的贅沢感』みたいなものは、それがどれほど有名なパン屋さんの物でも、ビニール袋を開けて食べる時に得られる満足感とはぜんぜん別物だと思うのだ。

手作りパンに手作りジャムが付けば、贅沢感も更に高まると言う物。

7月に入って、村の野菜マーケットの果物の品ぞろえがいきなり賑やかになってきたこともあり、ここのところ立て続けにジャムを煮た。
7月に旬になる果物はどれだろうと思って、手元のRiver Cottage Diary 2009にある『What is good in July?(7月に美味しいものは何か)』のリストをチェックしてみた。
輸入物を抜きにして、7月のイギリスならではの果物はと言うと;

ブラックカランツ
グーズベリー
ラズベリー
レッドカランツ
ルバーブ
ストロベリー
チェリー
ホワイトカランツ
アプリコット
ブルーベリー

このリストを眺めれば、「お~。ジャムが作りたい!!」と言う衝動に駆られるのは、私だけではないでしょう。

現在、村のマーケットで買える物は最初の7品目。
ホワイトカランツは、過去にほんの短期間だけ見かけた記憶があるけれど、アプリコットとブルーベリーに関しては、地元産はもとより、英国産のものは見たことがない。
どちらも、ガーデニングのカタログなどを見ると、家庭菜園用の果物として人気がある(特に最近は鉢植え用ブルーベリーが大人気)ようなので、これは明らかにスーパーマーケット対小規模マーケットの値段競争で勝ち目がないため、だと思われる。
アプリコットは、夏の間はフランス・スペイン産の物が、冬は南アフリカ産のが安価で大量に輸入される。
ブルーベリーに関しても、状況は似たようなものだ。
だから、あえて輸入物と競争してまで商業用に栽培しようと考える生産者が居ないのだと思う。
グーズベリーのコンポート

b0059962_017820.jpg

グーズベリーとストロベリーのジャム

b0059962_0172412.jpg

今のところ、手頃な値段のストロベリー・グーズベリー・ルバーブのコンビネーションでもって、ジャムやらコンポート風のものをあれこれ作っては楽しんでいる。
グーズベリーとストロベリーのジャムをスコーンと共に

b0059962_0175870.jpg

↓上・ルバーブとストロベリーのジャム
↓下・チェリーのコンポート



b0059962_0181271.jpg

この夏は、カランツを使ったジャム作りに初挑戦してみよう、と今から燃えているのだけど、なにぶん未知な果物なので信頼できるレシピが見つかるまで躊躇しているところ。

それまでは、手持ちのチョイスを「今日はこれ。今度はこっち」と言う風にあれこれ楽しみつつ、小さな贅沢感を堪能する日々である。
[PR]
Top▲ | by mini_robin | 2009-07-07 00:22 | キッチン
<< タルトは奥が深い | ページトップ | 熱波をいかに過ごすか >>
"springleaves" Skin
by Animal Skin