今年一番の寝苦しい熱い夜を経て、目が覚めた金曜の朝はいつものイギリスの曇り空が戻っていた。 4日間の記録的(この時期のイギリス南部では)な猛暑も、これでようやくひと段落。 週明けの天気をチェックすると、予報では最高気温19度、雨となっている。 こうでなくちゃね、やっぱり。 それにしても、この4日間一番大変な思いをしたのはパールだった。 この2~3日はとうとう耐えられなくなってきたのか、家の中を無意味に歩き回ってはハーハーと苦しそうに舌を出し、夕方以降は例の日陰でじっとして、あたりが真っ暗になるまで家に入るのを拒否するほどだった。 私はもともとが暑い気候を好まないので、かなりうんざりはしていたけれど、まあ耐えられない暑さではない。 なにしろ、日本の真夏の気候に比べればどってことないのだから。 それでも、涼しい風と今にも雨が降り出しそうな暗い空を見て、「これでパールもまともな散歩ができるな」とほっとした。 そんな訳で、あまり歓迎できない真夏の日々だったけれど、唯一この数日間エンジョイしたことが干し野菜作りだった。 昨日はしっかり『干し野菜おさめ』をした。 月曜~木曜まで独りの夕食だったので、毎日その日の分の野菜を干しては、それを使った献立を考える日々。 献立と言っても、パスタとカレーの2種類だったけれど、それにしても干し野菜のマジックと言うのは本当に驚くばかりだ。 調理台を使う時間を極力短くするために、ルクルーゼの鍋かオーブンのロースト野菜機能を使って、10分くらい加熱したところで火を止める。 あとは、蓋やアルミ箔で覆うなどして予熱の力で温めるだけ。 その間にお風呂に入ってこざっぱりして、30分も経つとしっかり野菜が調理されている。 干したお陰で水っぽさがなくて、まるで1時間くらいかけて煮込んだようになっているのが本当にありがたい。 ナス、グリーンピース、トマトで作った簡単野菜カレー、ナン添え。そしてもちろん、ビール!(↓) それでも、パールにしてみれば「暑いのになんで台所を使うんだよ~!」と文句の一つも言いたいところだったのだろうけど、イギリス人 そんなわけで、暑い時こそちゃんとした食事を取って、体の中を温め汗をかいて暑さに勝つ、これですよね。 あれ? 暑くてバテていたんじゃなかったっけ? ナンブレッドの匂いがするぅ~。 おくれおくれ、ナンをおくれぇ~ ふ~、ナンを食べれば暑さ忘れる。 Top▲ |
by mini_robin
| 2009-07-03 23:50
| キッチン
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