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専業主婦の人生
セレブ・ブロガーのきなこさんが取り上げて、コメント欄が異様に盛り上がっているこの話題。
『20代女性に強まる“専業主婦願望”』



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きなこさんが紹介していたリンク記事を読む限り「筆者の周りにいる数人の女子大生に聞いた話を、ちょっと大げさにタイトルをつけてまとめてみました風だな」という印象を受けたのだけど、このエキサイトの記事によるとこれはどうもちょっとした社会現象だったのですね、日本では。

それにしても、ずいぶん長い間『婚活』って一体なんだ?と疑問を抱きつつ、NHKのドラマのタイトルにもなっているのを見て「これはよっぽど大事な言葉なんだな」とうすうす感じてはいたけれど、実際に意味をチェックしてみて驚いた。




『婚活時代』という本が火付け役で、この本の帯のキャッチコピーがなんだかすごく大げさ。

若者の4人に1人が結婚できない!?


でも、それってそんなに大変な事態なのだろうか....?

もともと私は、結婚願望を一切持たない女だった。
結婚11年目で一応そこそこに幸せな生活をしているんだろうなと自覚しているけれど、頭の中に『結婚=幸せな人生』という図式は今も存在しない。

ついでに付け加えれば、イギリスは恋愛→結婚という形式を取る人、又はそうするのが社会人として当たり前の行動であるというような認識を持つ人が極端に少ない社会でもある。
私の住む村のようなかなり保守的な土地でさえも、シングルマザーとかバツイチの人、またはそういう過去を経てパートナーを見つけ共同生活をしている人の割合は、概算だけれどかなりなものだと思われる。
だから、結婚が“人生すごろく”の上がりだと考えている人は、男女どちらもほとんど居ないのではないだろうか、現代のイギリスには。

それにしても、この話題に対する当初の私の勝手な推測は「きっと今の子たちは、楽してきれいな生活だけを続けていたいんだろうな」だった。
でも、きなこさんの所にコメントを残しつつ内心「私の視点って、ちょっと辛辣過ぎるだろうか」という気持ちもあったのだ。

でも、この記事を読んでちょっと安心。
前述の『婚活時代』の共同著者の一人である社会学者の人なんて、きっぱりと

今の若い世代は『ラク』がキーワード

なんて大胆に言い切ってしまっているではないか。


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まあ、世の中の出来事ってそうシンプルに一刀両断に答を出してしまえない事の方が多いというのも、また真実なのだけれど。



日本を“捨てた”私のような立場の人間がこういう事を言うとすごーく嫌味に聞こえると思うのだけど、でも明らかに日本は独り者が“生きにくい”ように、社会のシステムがギッチギチにできている国だと思う。
あれだけ何もかもがモダンで先鋭的でありながら、なぜか社会の基本のシステムがいまだに半世紀前と何一つ変わってない先進国と言うのも、たぶん世界的にも珍しいのではないでしょうか?

例を挙げれば、戸籍と言うシステム。
夫婦別姓を許す許さないの問題。
都会はどうか知らないけれど、いまだに“独り暮らしの女の子はうちは取らない”という前時代的な考えを強要する企業の存在。
詳細は知らないけれど、専業主婦の場合の国民年金と非主婦だった人のそれのアンフェアな格差。
結婚したらしたで、子供がいない夫婦への見えないけれど執拗なプレッシャー。

こういうのをツラツラと挙げただけでも、どうして日本人というものがこれほど結婚願望が強いのか、そして子供を持つことに結婚の全てのプライオリティーが集中するのか、なんとなく分かる気がする。

でも、だからと言って20代の日本女性たちへ向かって「そうよー、専業主婦っていいのよー。女の幸せはやっぱり結婚よ」などとエールを送る気にはなれない、アラフォーのおばさんとしては。

私が社会に出始めた最初の3~4年間で、同級生たちがばたばたと結婚し始めた。
高卒のお勤めでもらえる給料など知れているし、何よりも『25歳にもなってまだ独身でいるような女は人間として失格』という概念がしっかり行き渡っているような土地だった。
だから、同級生達を責める気持ちにはなれなかったけれど、「結婚すれば幸せになれる」と短絡的に考えている風の友人を見ていると、何とも言えないジレンマを感じたものだ。

人生ってそんなもん?
そんな風に簡単に誰かに人生の選択肢を委ねてしまっていいもんなの?

でも、そんな自問自答をする私は、当時の『女は結婚して家に入るもの』という社会の風潮にも合わなければ、社会の流れに素直に従った生き方を選んだ多くの友人たちともフィットせず、旧友との交流もすっかり途絶え見回すと文字通り“おひとり様”状態だった。

現在の20代の人々は、比較的(これ重要)人生の選択肢が拡大されているわけだから、少なくとも短期間でも“世間とはどんなもんやろ?”という好奇心だけでもいいから、社会の荒波にもまれた方がいいと思うんだけどなー。

『若いうちにできる苦労は買ってでもしろ』などと、古臭いヤボなことは言いたくないけれど、体力と、たとえ見せかけでも気力が一番充実しているのが20代。
そういう時期を、たった一人の人間(つまり、旦那さんだったり、子供だったり)とだけ深く関わっていくという生き方を選ぶのって、もったいないなと思うのだ。

会社生活は大嫌いだった私だけれど、それでも『No pain, No gain (痛みなくして、得るものなし)』って本当だなと、しみじみ思う44歳の夏なのだ。
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Top▲ | by mini_robin | 2009-06-15 00:12 | 飼い主日記
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