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Talk about rubbish
猛暑”が続くイギリスですが、みなさんいかがお過ごしですか?

毎朝、朝に弱い私が7時半から犬の散歩をし、涼しいうちに庭の植物に水やりをして、いう日々を3日続けたら、正直ちょっと夏バテ気味。

なんだか毎日頭がぼんやりして、何をやってるんだかどうにも非生産的な日々が過ぎていくばかりである。

さて、そんな老いを感じる頭に更に面倒なことが今週は降りかかってきた。

ゴミ収集方法の変更、それもこれまでの“適当にわさわさと袋に詰めて捨てときゃいいんだってば”というなげやりな方式からの大改革。

新しいwheel bin(こんな感じです→)を3種類導入するという大胆な試みが、オックスフォードシャーに導入されることになったのだ。
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もともと“新しいこと・未知なもの”を取り入れることを嫌う傾向が強いイギリス人。
想像がつくと思うけれど、それはそれは物議を醸し出したプロジェクトとなった。
実際に新方式が導入されるのは来週からなのだけれど、プランの全貌が明らかになった4月以来、地元新聞では多くの反対意見の投書が掲載されていた。

その議論が更に過熱したのは、数週間前から各住民に新方式専用のごみ箱が届けられた時。

新聞には、wheel binに文字通り埋め尽くされて通行不可能になった通りの写真と、怒りをぶちまける住民の声が添えられた記事が報告された。
地元新聞の発信地である隣町のH市(ちなみに、イギリス国内で最も家屋の値段が高い町でもある)では、『wheel bin反対キャンペーン・デモ行進』まで企画され、この方式に反対する住民グループが届けられたごみ箱を市庁舎前まで運び出し、抗議デモを行うという物々しいことまで行われたらしい。


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↑新方式を説明するカタログ類の数々と役所からの手紙。読み書きが苦手な人が多いこの国で、この書類の多さだけでも十分に人々を混乱に陥れるだろうなあ。


幸か不幸か、我が家の造りはこの手の滑車つきごみ箱を運び入れることが不可能なので、そういったタイプの家向け別プランである“色分けごみ袋”の使用が義務つけられることになった。
だから、まあ比較的軽め変革なので、やや冷めた目でこの大騒ぎを観察していたわけなのだけれど。


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↑これで6カ月分。その前に袋が無くなっても追加支給はされないそうだ。大事にしなくちゃ~!


ただ、これまでリサイクルも含めたすべてのゴミが週一回の回収だったのが、food waste(残飯類)は専用の袋で週一回の回収、その他のゴミはリサイクル可能なもの・リサイクルできないものと分別して、2週間に一度交互に回収、という方式になった。
そこで、昨日届いたばかりの“新ゴミ捨てセット”を新たに設置し、添付の『何をどこへ捨てるか』シールの指示に従って、「これは○○だから、こっち。これはリサイクルできるから洗ってからこっち」と、慣れるまではいちいち指さし確認しつつゴミ捨てをしている状態である。
夫などは冗談半分で「お~、間違えたらエライことになるなあ。これからはゴミは全部この辺に置いておくから、正しく分別しておいてくれよ」などとほざいている。


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↑カラーコードで何時何を出すのか分るようになっているカレンダー。これまた、一部の人にとっては混乱の原因になることだろう...。


ゴミの量を減らす新システムの導入自体は、個人的には賛成なのだけれど、正直「面倒くさいなあ」と感じるのがfood wasteの処理だった。
これは、今回のシステム用に支給されたコーンスターチでできた分解可能(生ゴミと一緒に土に埋めると、土に還るタイプ)な特別な袋と、小型キャニスターを併用して捨てるのだけど、この袋がかなりの曲者なのだ。
とにかくペラペラに薄くて、魚の骨なんか入れたら瞬く間に穴があいてしまうだろう。
注意書きとして、「水分は入れないでください」とある。イギリスの一般家庭で最もたくさん排出される生ごみのひとつはティーバッグだけれど、それも「必ず水切りをしてから捨ててください」なんて指示がしてある。
そんなこといちいち注意してゴミ捨てをするイギリス人がいるわけないだろうが。

これまでの方式で私が観察してきた限り、あまりの多くのイギリス人がいい加減でだらしないゴミの捨て方をしているのだ。
例えば、イギリス人家庭から山のように出てくるシリアルの箱だのTVディナーのカートンなどを、きちんと潰して小さくして出している人は驚くほど少ない。
彼らはそういうかさばる物を適当にリサイクル用のプラスチックの箱に突っ込んで、通りにひょいと出しておく。
風の強い夜の翌日など、当然のようにあちこちに飛ばされた箱がごろごろ転がっている始末。

あるいは、(これは当初私にとっては驚異だったのだけど)生ごみ類を穴のあいたゴミ袋に入れてそのままの状態で出している人達。
ネズミの被害の増大がイギリス国内のあちこちで報告されている昨今だというのに、「もう一枚厚手のゴミ袋に入れて2重にして出しましょう」とかいう考えが無いらしいのだ。
袋の端っこから怪しげな液体がたらたらと流れ、家の前の歩道に線を作っているというのに、「あらま、これは不潔よね」などとは感じない人達なのだ。

彼らは何も若い世代の独身者ではない。
きちんとした、中流以上の、私と同年代がちょっと若いくらいの世代の家庭持ちの人々である。
つくづく「イギリス人って、こういう日常生活のベーシックなルールをまったく習わずに大人になっているんだなあ」と呆れたり驚いたりしている私である。

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↑サクサクっと準備万全!


今回の新方式導入に反対している人々が心待ちにしているのは、来週の最初の回収日らしい。
「きっと大変な混乱状態になるにきまっている。そうなったら、役所にはしっかり責任を取ってもらうからな!!」と鼻息荒くしている輩がかなりいるみたいなのだ。

ひとまず、我が家では新方式にして特に問題も不都合も起きてないけれど、さてさて来週の火曜日の朝、どういう事態が起こることやら.....。

PS:今日の記事のタイトル『talk about rubbish』。
これは、お役所側の“ゴミ捨て改革普及キャンペーン”のキャッチフレーズにも使われた言葉なのだけど、rubbish(ゴミ)について語る、という意味に、もう一つの意味『くだらないことを話す』とを“かけた”ものでした。
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Top▲ | by mini_robin | 2009-06-02 23:24 | 英国事情
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