今回もまたコスメ・ネタ。
腹が立ったので件のオーガニック・コスメを一部使用中止してみたら... 「あれ?肌の調子よくなったかも」。 肌の表面にピリピリっと亀裂が入るかも?と感じるほどの“乾き感”。 まずは一刻も早い乾燥対策を!と、近場ですぐに入手できるブランドの中から、過去の使用で特に肌が反応(遺伝的なものだと思うのだけど、母はもちろん、私も姉も香料の強いものをつけると、肌がかゆくなったり湿疹が出たりするので、化粧品選びはわが家系の女性陣全員の悩みなのだ)しなかったものを、あれこれインターネットで検索しまくった。 で、目に留まったのが、ドクター・ハウシュカの新しいアンチ・エイジングのライン。 このブランドの特徴と言えばもちろん、『夜のお手入れには、顔に何も付けない』。 佐伯チズさんが聞いたりしたら、青筋立てて怒りそうな“斬新”なメソッドが基本になっている。 その上、人によっては“酒粕臭い”などと悪評高い洗顔クリームに代表されるように、かなり奇妙な匂いが特徴で好き嫌いがはっきり分かれるブランドでもある。 数年前、ありとあらゆるケミカル・コスメを試し尽くしてもどうにも乾燥肌が回復せず困り果てていた時、『肌そのものの回復力を取り戻す』と言うコンセプトに惹かれたのが、ドクター・ハウシュカを始めたきっかけだった。 ただ、当時はイギリスでも取扱店は少なく入手が面倒だったし、割高感があったのと匂いの悪さがネックとなって、「肌に良いのは分かるけど、でもねえ....」と、結局続かなかった。 良くしたもので、現在ドクター・ハウシュカを扱うお店はコスメ専門店に留まらず、自然食品やハーブ、はたまたグリーティングカードやガーデニング・グッズなんかも置いているような、インテリア用品店でも買えるほど広く浸透している。 今回買った隣町のお店もそのタイプ。 オックスフォードにある何軒かのドクター・ハウシュカの取扱い店などと違って、サンプルで質感や香りをじっくりチェックしていても後ろから「Are you OK?」とか「Are you looking for something particular?」なんて風に聞かれることもない。 だから、のんびり落ち着いて思う存分この新シリーズを手にとって試してみる。 まずは美容液を手にスリスリ。 さらっとして(後で分かったのだけど、油分は一切入ってないのだ)香りもほのかだし悪くない。 値段はたしかに高い。 次にこの美容液と一緒に使うと効果倍増という朝用のクリームを手に取る。 感触は悪くないのだけど、「これ顔につけるの!?」と突っ込みたくなるくらい、強烈に変な匂い。 で、これまたお高めの値段設定。 成分を見る限りちょっと半信半疑だったので、ひとまず美容液だけお買い上げ。 ついでに、最近ガーデニングのせいですっかり手指がガサガサになってしまったので、ハンドクリームを買い、夫も愛用しているリップクリームも買う。3点で結構な値段になってしまったけれど、背に腹は代えられないんだもんね。 さて、使用結果はいかに。 まず、以前から“ディープ・クレンジング用”として愛用していた某メーカー(オーガニックもの)のバーム状のクレンジング(→赤い瓶)でしっかり汚れを落とす。 次にトーナーで肌を整えてからこの美容液(→白い容器)を1プッシュ。 ややとろみのあるセラムがするすると肌に吸収されていくのもちょっと驚いたけど、鏡の中の自分を見て驚いた。 「こ、この透明感はなんだ!?」 ホルモン変化による血行の悪さとかターンオーバーの低下などが理由で、40代の肌の悩みのひとつに肌のくすみがある。 日常の化粧は極力シンプルで薄めを心がけたいのだけど、肌がくすんでくると途端にふけ顔になってしまう。 定期的に角質除去をしても、くすみのもう一つの要因の乾燥が解決しない限り、どうしたって若いころのペカペカ・ツルツル顔にはなれないのだ。 ところが、この美容液を付けた途端この大変化。 その夜は「いきなりハウシュカ方式に切り替えるのも乱暴だよなあ」と思い、ひとまず手持ちのクリームをさらに塗って就寝。 で、昨夜は試しに美容液だけつけ「ひとまず、乾き感が我慢できなくなるまで、このままにしてみるか」とほっておいたら、あら不思議。 朝までクリームを付けるのをすっかり忘れていた。 そのくらい、この美容液だけで十分なのだ。 ほんの数日前まで、件のオーガニックコスメの乾燥肌向けクリームを2度塗り、時には3度塗りまでしても、肌がカラカラに乾いている感じがしたと言うのに...、 あっぱれ、ドクター・ハウシュカ。 ここ数年、イギリスのオーガニックコスメ市場は、とにかく驚くほどの勢いで新ブランドが続々登場している。 今回の怒りの一件が起きる前からうすうす感じ始めていたのが『柳の下のドジョウ狙い』的なブランドがあまりに氾濫しているということ。 一時的に雑誌・新聞の美容欄で取り上げられ、美容ライターなんかが「今年のmust have(絶対に手に入れるべきもの)!!」なんて絶賛したりすると、あっと言う間にファッションアイテム化してしまったりする。 まあ、そういう情報を鵜呑みにするこちら側にも責任があるのだけど、それにしても今回改めて思い知らされたのは『ほんものとニセモノの違い』だった。 やはり化粧品ブランドも継続・経験がものを言うのだ。 自然派コスメの老舗のパワーをまざまざと見せつけられた私は、今夜もまたこの美容液をありがたーく顔に塗りこみながら、一人鏡の前でニヤニヤするつもりである。 Top▲ |
by mini_robin
| 2009-05-17 01:28
| 飼い主日記
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by Animal Skin |
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