Barleycorn Bread Flourと言うタイプで、いつも使うそば粉を作っているDoves Farm社のもの。ちなみにここの16種類にも及ぶ粉類はすべて国産・有機栽培なんだそうだ。 今回使った粉はBarley、つまり大麦の粉に小麦粉、大麦フレーク、そしてリンシード(亜麻の種)が配合されている。大麦と言うと、ウィスキーの材料というイメージがあるけれど、調べてみるとかつてイギリスでは小麦の収穫が出来なかった時に、大麦粉でパンを焼く習慣があったそうな。 私はもともと各地の(日本&世界)“伝統食”的なもの、特にその土地独自の歴史だの生活習慣を反映して広まったお菓子とかパン類なんか調べるのにとても興味がある。その味が好きかどうかは横に置いといて、旅先ではレシピ本を探したりお店で見かければできるだけ実際に買って試食してみたりする。そしてその度に夫に「またか?」という顔をされるのだけど。 以前、いわゆる郷土食と呼ばれるそば粉のお焼きに挑戦してみたのも、この好奇心のなせる業なのだった。 さて、大麦粉を使ったレシピですが調べてみてもあまり当たりがなくて、結局見つかったのはこれ。 『Northumberland Threshing Day Barley Bread 』(Northumberland[イギリス北東部の一地方]の脱穀日のパン) レシピの説明を読む限りスコーンのような物らしいのだけど、名前からしてなんともそっけなく食指が動かない。そこで全粒粉パンのレシピを適当にアレンジして作ってみた。 予想はしていたけれど、膨らみのやや弱いムチと生地が詰まったタイプのパンができました。風味や味に関して言えば「お、大麦の香ばしさが...!」なんていう違いは特にありません。これはあくまでも「違ったタイプの粉を使ってみました」という実験的な面白さオンリーで終わりました。チャンチャン。 ただ、リンシーズはオメガなんとかというアンチ・エイジングに効果のある成分が入っているとかで、イギリスでも健康食品のひとつとしてかなり一般的である。 パンでもビスケットでも“全粒粉”入りだと「なんとな~く体に良さそうかも」という感じがして、ちょっと食べ過ぎても平気平気!なんていう錯覚に陥るけど、この粉もコンセプトとしてはその辺に近いものがあるのかもしれないな.....。 それにしても、調理器具に責任を押し付けるのはみっともないけれど、我が家の電子レンジ兼用オーブン(つまり、日本式のオーブン。ちなみに日本のメーカーのもの)ではどうもパン焼きが上手くいかないのだ。 どんなレシピでも、どんな粉でも、どんな天候状況でも、毎回毎回水分の抜けがいまいち悪いようなネチっとした生地がどこかに出来てしまう。 フォッカチアやピザ生地、お菓子作りでは全く問題がないのに、これはどういう訳なのか? これを言い訳にして、この1-2年はしつこく「新しいオーブンが欲しい!パン作り専用の機能の付いてるタイプ!!」と言い続けているのだけど、未だに成功してない。 ただでさえ“お家ご飯派”が少ないイギリスでわざわざ自分でパンを作る人なんて僅かなもの。おまけに、今や日本並みに自動パン焼き機がやたら人気が出ている始末で、パン作りに適した機能がついて、予算とサイズが合ったオーブン自体を見つけるのはなかなか難しいのだ。 どなたかパンとお菓子作りには絶対これ!なんていうオーブンを知っている方がいたら、ぜひぜひ情報をお待ちしております。m(._.)m 何かを焼いてるいい匂い.... 一切れ落ちてこないかな... Top▲ |
by mini_robin
| 2009-03-11 06:07
| キッチン
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