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冬将軍来る!!
昨夜から、イギリスのメディアは「寒波が来るぅ!!雪が降るぞぉ~!!!」とかなり大げさに騒いでいた。
今年の冬は年明けに早々に1週間ほどのBig Freezeを経験したイギリス南部なのですが、今回はほぼ20年ぶりの大雪が東部・南東部(オックスフォードシャーは南東部ってことになっている)に降るだろう、という予報が出されていた。
「ほー。じゃあ、明日の朝は雪かきだな。道産子の雪かきスキルを披露してみるかい」と張り切っていた私。

朝7時。たしかに、通りも家々の屋根も夜のうちに降った雪に覆われていはいる。でも、積雪量はそうですねえ、どう見積もってもせいぜい2センチ。



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ラジオをつけると、ロンドンを含む東部の交通状況が大混乱しているみたい。
ヒースロー空港を含むロンドン周辺の空港が閉鎖。電車もロンドンの地下鉄も一部がストップ。ロンドン市内のバスも止まっているらしく、国内の高速道路もあちこちで車が立ち往生して閉鎖したりひどく渋滞しているとのこと。
パニィ~ック!!025.gif

悪天候の日にはたいてい10時くらいまで天候の回復を待つのだけど、今朝はすでにパールが庭で走り回って元気が余っているようなので、9時頃に横殴りの雪の中へ飛び出した。

1時間ほど歩いて家に戻る頃には、小降りになってきた。
気温もそれほど低くないし、昼には道路の雪もすっかり溶けてなくなるだろうなとは思ったけれど、なにぶんラジオでは引き続き「状況は今後さらに悪化する模様です。必要がない限り車での外出は避けることをお勧めします」というメッセージを繰り返している。
『石橋を叩いて叩いて壊してしまうほど慎重』な家系に育った私としては、これはやはり今のうちに雪対策を講じておくことにしましょう。

シャベルとほうきを持ち出して、入口のドアや窓に吹きつけられた雪を払い、家の前の通りの雪をどかしておく。言うまでもなく周りでそんな事をやっている人は、だーれもいない。
子供の居る家庭は、すでに学校が閉鎖になるやいなや橇を持ち出して、W(村の名前) Hillへ遊びに行ったのだろうし、他の住民は「えらいこっちゃこれは...」と不安げに空を見上げ家に閉じこもっているに違いない。

それにしても、イギリスと言うのはおかしな国だ。
アメリカや東欧(国家としてはもちろん、そこに住む人々も)なんかをあからさまに卑下するような発言・態度を取る人がかなり存在する。
だけど、アメリカやらカナダやら東欧やら、日本だってこの程度の雪ならば人々は日常的に対応しているのだ。
それがイギリスでは、交通マヒはする、子供たちは学校に行かなくなる。当然、その親は子供を家に置いていけないので、会社を休む。普段だって仮病で会社を休む人がかなりいる国だから、こんな天気にわざわざ仕事に行く人は少数派だろう。そして結果的に経済活動は滞る。
いい加減、「昔の人はもっと厳しい冬を過ごしていたんだから、これは現代のイギリス人がヤワになったせいだ」などという非科学的な論争は止めて、「いかに自分達はダメな国なのか」という現実をしっかり見据えて、なんらかの対策をちゃんと取った方がいいのではないかしらん?

私が一番呆れてしまうのは、イギリスでこの手の社会的な緊急事態が起きると必ずと言っていいほど出てくる“精神論”。
『大戦下では我々は一致団結してナチと戦ったんだ。あの時の闘志を持って対処すれば…』
こんな時代遅れ&憎悪に基づいたどうしようもない意見を真剣に持ち出す始末。
Move on!!

そこで、“主婦の視点”から私がイギリスが取るべき政策を思いつくまま挙げてみました。
1.まともな除雪機の一つや二つを各県が用意しておく。
2.スタッドレスタイヤを普及させる、もしくは北部では雪道運転レッスンを必修とする。
3.悪天候どころかレールに散らばった大量の枯れ葉で止まったりするような列車はを即刻廃止する。ついでに、この国の鉄道技術に携わってきた会社を首にして、日本や他の欧州国から技術者を導入し、21世紀にふさわしい公共交通機関を設置する。

ブラウン首相、使いたかったら採用してもいいからね。事後承諾ってことで。

予報では、この冬将軍は今後一週間はイギリス上空に居座るらしい。
ふーん、ロウソクやマッチ、缶詰なんかを準備しておいた方がいいのだろうか...。

心配ないヨォ~ン!私がお側についてますって


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BBC提供 タイトル:『来るはずもないバスを待つ人』↓。
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