お陰ですっかり完治して....と言いたいところだけれど、いやはやこの風邪菌はしつこい。 ほぼ2週間経った今日でさえ、咳はでるし鼻はぐずぐず。食欲もまだまだイマイチである。 それでも、日々は過ぎて行く。 今朝は風もなく比較的温暖だったので(8度位まで上がったらしい)、今までで一番長い散歩に挑戦してみた。 自宅から一番手軽に行けるルートは、両脇を畑に囲まれている。で、パールはいつも同じポイントで立ち止まり、鼻先を道端の草に突っ込んでふがふがと匂いを嗅ぐのをお約束としている。私は彼女のその一通りの儀式が終わるまで立ち止まって待っているのだけど、今朝はふと「くんくん」と空気の中に何かを感じ取った。 何かが匂う。うん、これはまさに癒し系ならぬ、“肥やし系”の香り! たぶんファーマーが春の種まきに向けて、馬糞か何かを畑に入れたに違いない。 「新年早々、なんて品の無い話!」などとご立腹しないでくださいませ。なんと言っても、これは私にはちょっとしたニュースなのだから。 別に堆肥の匂いがお気に入りってわけではなくて、匂いを感じると言う事はそれはつまり臭覚が戻ってきたということではないですか! う、うれしい。 この風邪で一番私の体をやっつけてくれたのは咳のひどさだったけれど、言うまでもなく人間の呼吸器官と言うのは繋がっている。 あの暴力的な咳が鼻にまで影響を与えたのか、単に風邪菌の勢いが強かったのか。特に鼻づまりの自覚症状はもうないのだけれど、未だに臭覚が上手く機能していないようなのだ。 風邪をひいて以来、どういうわけか家の中でも外にいてもガーリックを焦がしたような匂いをかすかに鼻先に感じるだけで、食べ物も飲み物もどうにも匂いが無い。当然、物を食べても美味しく感じられず、食欲が減退。食べないので体力がつかず、眠っても眠ってもどうにもだるくて眠くて仕方無い。 それが今朝は、春の匂いとでも言おうか肥しの匂いを空気の中に嗅ぎ取ったわけで、「ひょっとして、いよいよ回復に向かってるのかも!」とちょっと気分が上向きになった朝でした。 夫がまた今日から出張しているので、ひとまず食事作りからは解放され、これで数日間は大手を振って“休養宣言”ができる。 夫は基本的に『風邪は食べて治す』のをモットーとしているので、私が高熱を出して「何も食べたくない」と言っていても「ダメダメ。なんか食べなくちゃ!ウィルスに勝つには体力勝負だ!!」とゲキを飛ばしてくれたのだけど、そんな事言ったってねえ。 食べたくないものを無理に食べて消化不良に苦しんだり、片付けで疲れ切ってしまう方の身にもなっておくれよ。 そんなわけで、リベンジと言う訳ではないけれど、夫の居ない間は食べたいなと思える物を食べたい時にほんの少しだけ取る、という方針でいくことにした。 手始めに、昨夜は簡単かぼちゃスープを作った。 本当はあまりにくたびれていて「りんごでも食べて寝てしまおうか」とも思ったのだけど、朝もりんご一個、夜もりんご一個では、なんだか10数年前に貧しいバックパックの旅をしている時の食生活を思い出してしまいそうなので頑張って何か作る。 冷凍庫にもうずいぶん長いこと入っていたsquash。すでに加熱・マッシュした状態なのでこれで手間いらず。 エシャロットをみじんぎりにしてよーく炒めたところに、これを煮溶かして塩とコショウで味付け。煮詰まって来たところで牛乳を加えて伸ばすだけ。 写真を撮ろうと思ったら色合いが寂しい事に気がついたので、冷蔵庫の中でやや萎びつつあったセロリの葉をチャチャっと刻んで上に飾ってみた。うん、なかなか悪くないお味。 スープのお伴には簡単ナンを作ろうかなと思ったけれど、残してしまったら冷凍できる物をとホットビスケットを作ってみた。ずいぶん前に買った暮らしの手帳の別冊に載っていたレシピで、まあスコーンと基本的な作り方は同じ。バターが結構多めなので念のため半量の3個分のレシピで作ってみる。 結局一個半だけ食べてあとは冷凍した。 この夕食、思ったよりもずっとお腹が膨れて2時間くらい経ってもまだ胃の辺りが重かった。 まだまだ胃腸の方が本調子ではないみたい。 慌てず焦らず回復を待つことにしましょうかね。 長い散歩が無理ですか? じゃあ、家の中で遊んでくださいな。 食べ物が係わるともっと楽しいね。 Top▲ |
by mini_robin
| 2009-01-14 02:36
| 飼い主日記
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