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私流クリスマスの過ごし方
ふ~。
何も予定もないはずのクリスマスなのに、世間のざわめきに煽られてなんだかグルグルと忙しい一日だった。

毎年のことながら、肉屋の入口には人がはみ出すほどの行列。野菜マーケットや生協の店内には、メモを片手に目を三角にしてパニック状態で買い物をする人々。そして、狭い通りを埋める買い物客の車や、今年最後の配達をするトラックの列。

いやはや、こんな小さな村なのにこれだけの騒ぎですからね。これが都会ならどういう修羅場が展開していることやら....。
不況だ、リストラだなんだと言っても、人々はお金を使っているんですね。




そんなわけで、クリスマス・ムードから一歩離れて冷やかな傍観者を決めていた私ですが、まあほんのちょっとだけ“クリスマスを楽しんでいるフリ”をしてみることにした。別に特に理由はないのだけど。
まずは、散歩や買い物の途中で知った顔煮会う度に、ニコニコ笑顔で“Happy Christmas to you!”と挨拶し、特に親しくしている人とは立ち止まってクリスマスの予定などをあれこれお喋り。
ま、クリスマスは嫌いだけど、もともとこの時期を憎むようになった本来の理由と、日常顔を合わせ挨拶を交わす人々とは何の関連もないわけで、彼らのハッピーなムードに水を差すのもどうかと思ったのでね。「あれれ?あのグルーミー私はどこへ行ったのでしょう?」と自分でもびっくりするくらい、cheerfulな人を演じてみた一日だった。

そして“クリ・楽・フリ”第2弾は、シュトーレン作り。
クリスマスのケーキ、と言えばパネトーネが基本の我が家。今年はどういうわけかパネトーネ消費量がとても控えめ。ミンスパイ以外のイギリス的クリスマス・スィーツ(クリスマス・ケーキと呼ばれる粉よりもフルーツの割合がはるかに多いタイプのフルーツ・ケーキ。そして見た目も食感もどうにも食欲をそそらない、恐るべきクリスマス・プディング)は好きじゃないし、夫はもともと甘い物を好んで食べない人(体型的にも、控えたほうが無難)。
でも、「ひょっとして、なんか作りたくなるかも」と思い、数週間前にベイキング用の材料を買っておいたので、「そうだ。シュトーレンに挑戦してみよう!」と思い立ったというわけです。

パネトーネ同様、シュトーレンもイギリスのどんなスーパーでも簡単に入手できるほどポピュラーなクリスマスのお菓子となった。ただ、市販のお菓子のほとんどがそうであるように、生地の甘さ&たっぷりの粉砂糖がけが、私のお口にはどうにもトゥー・マッチな感じ。
実は、夫の従妹がかつてドイツ人と結婚していて(イギリス人女性の多くの傾向を周到してか、3年で破たん。イギリスに戻り夫の両親の近所に住んでいる)、彼女がクリスマスに何度か手作りシュトーレンを持ってきてくれた。それは、市販のそれより生地がしっとりしていて、たしかに甘い!とは思ったけれど、それでも「うん。手作りするとこれだけ違うんだ」と感心したものだ。

そこで、いつものcookpadを検索してみることにする。

レシピの数の多さにも驚いたけれど、イーストを使ったパン生地タイプのものが人気があるみたい。でも、想像だけれどシュトーレンと言うよりフルーツパンという仕上がりになるんじゃないのかしらん?だいたい、発酵という手間をかけて作るほどの情熱はさらさらないのです。
ただなんとなく、“シュトーレン、作ってみっか”程度のノリなので、ササっと準備してササっとできるレシピでなくちゃ!
更にGoogleでも検索。
いやはや。出てくる出てくる。
で、その中から、ベルリン在住の日本人の方のブログで紹介されているこのレシピを見つけました。現地に住んでおられる方のレシピだもの。きっと“本物”に近いに違いない!

オリジナルのレシピを手持ちの材料に合うように勝手にアレンジして、更に半分の分量で作ってみたのがこれです。


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焼き上がりのまだ暖かいうちに、溶かしバターを塗っておくのがシュトーレンをしっとり保つコツなんだそうだけれど、あまり摂取カロリーを気にしない私も50gのバターにはちょっと引いてしまったので、これはあえてパス。まるで粉雪が舞い降りたかのようなたっぷりの粉砂糖もパス。だから見た目はあまりシュトーレンらしくないですね。

そして味の方はというと、本物よりもずっとパサついてはいるのだけど、もともと強いバター風味のものは苦手だし、これでいいのだと独りで納得。
フルーツをあらかじめラム酒に浸しておくのだけど、代わりに数年前の頂物のモルトウィスキーを使ってみた。これはその強烈なスモーキーな香りのせいで、もともとウィスキー嫌いの夫は言うまでもなく、ウィスキー慣れしている日本人の私でもお手上げ。お菓子作りにちょこちょこと使いつつ、すでに一年以上台所の隅に押しやられていたもの。
念の為に控えめに大さじ2杯くらい使ったのだけど、実際に焼き上がってみると「もっとお酒が入っていたら良かったのにぃ~!」と後悔した。

あとはオーブンに入れるだけ~。もらいものウィスキーもかなり減ってきましたね。
ドライフルーツは、イギリスで最も一般的に売られているタイプ。サルタナ、レーズン、カランツ、オレンジピールが混ざってます。



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毎日薄く切っては少しづつ楽しんでいるので、まだ半分ほど残っている。
日が経つにつれ、生地のパサつきもあまり気にならなくなってきたし、なんとなく“今年はクリスマスケーキを手作りしてみましたの”という変な主婦的自己満足にも浸っている。

と、調子にのっていたら、こんな失敗もしました。
ある晩、夫と険悪ムードになり夕食を取る食欲も失せて、独りでキッチンに籠って悔し紛れに掃除を始めた。そして、ふとほったらかしになっていたフルーツ皿の上のりんごが目に留り
「これで明日の朝食用のコンポートでも作るか」という気を起こしてしまった。
冷蔵庫には、都合よく生協の安物白ワインが半ボトルほど残っている。
鍋を火にかけると、ワイン・りんご・クローブのなんともフルーティーで“クリスマシィ”な香りがキッチンに漂い始めた。気分も少し上向きになってきたぞ。
さて、煮始めてから5分ほど経過したところで、「さー、どんな感じかな」とアルミ箔の蓋を外してみると....りんごはすでにグズグズに煮溶けて、なんともグロテスクなピュレと化していた....。

b0059962_22201196.jpgやっぱり、一か月以上も経ったりんごって捨てなくちゃダメだったのか。









こんな具合でクリスマスが更けて行くよぉ~。




いつまでやってんですか?


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散歩に連れてってよぉ~


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Top▲ | by mini_robin | 2008-12-24 22:28 | 飼い主日記
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